こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校広報部です。
本校の外国語学科では、スポーツに特化した留学もコーディネートしています。今年は2名の学生がオーストラリア・クイーンズランド州ゴールドコーストのスポーツチームでインターンに参加しました。
今回から4回にわたり、現地のプロバスケットボールチーム「ゴールドコースト・ローラーズ」でトレーナー活動を経験した巴山海珠(ともやま・かいしゅ)さんへのインタビューをお届けします。
第1回は、留学が決まるまでの経緯について。ホストファミリーとの思い出についてもお伺いしました。
在校生インタビュー│外国語学科2年生 巴山海珠さん

お話を聞かせてくれたのは、外国語学科2年生(国際アスレティックトレーナー専攻)の巴山海珠さん。巴山さんは静岡県立静岡東高校を経て、関東の医療系大学へ進学。卒業後は静岡県内のスポーツ整形外科で理学療法士(以下、PT)として5年間勤務。うち2年はBリーグチームでトレーナー業務に携わっていました。「もう一度プロチームで仕事がしたい」。その思いを胸に、トレーナーとしてのスキルにいっそう磨きをかけるため、アスレティックトレーナー(AT)資格と英語力の獲得を目指しています。
巴山さんは2025年1~3月にゴールドコーストへ留学。現地では、日中は語学学校に通い、夕方からはプロバスケットボールチーム「ゴールドコースト・ローラーズ」でトレーナー活動(インターン)を行なっていました。留学を考えている方は、巴山さんの現地での生活をぜひ参考にしてみてください。
外国語学科のオリジナル留学の内容を教えてください。
「履正社ならではの、スポーツに特化した留学ができました。佐藤秀典GMが持つコネクションをいかし、現地のプロバスケチームにPT兼トレーナーとして帯同することができたんです。ホームステイしながら、語学学校にも通っていました」
語学学校とホームステイ先は、どのように探しましたか?
「最初は留学エージェントを通して、語学学校とホームステイ先を決めようかなと考えていました。ただ、その方法だと『ホームステイ先を自由に選択できない』いうデメリットがありました。もし、語学学校からもインターン先からも離れた場所になったら、通いづらいな……と懸念していて。なかなか決断できず、ギリギリまで渋っていました。そんなとき、昨年11月に参加したラグビーリーグワンの『横浜キヤノンイーグルス』のトレーナーインターンで、偶然の出会いがあったんです」
どんな出会いだったんですか。
「『横浜キヤノンイーグルス』に、ゴールドコースト出身の選手が偶然いて、佐藤GMが紹介してくださったんです。『1月からゴールドコーストへ留学に行く予定で、今いろいろと準備をしているんだ』と話しかけてみました。話すうちにだんだん打ち解けてきて、彼が『僕の実家でホームステイしたら?』と申し出てくれたんです! 思ってもみない提案でしたが、候補として検討させてもらいました。結局、彼の実家は都合がつかなかったのですが、なんと彼の叔父さんがホストファミリーとして、受け入れてくれることに。意外なルートで僕のホームステイ先が決まりました。これも偶然だったんですが、語学学校とインターン先の体育館へのアクセスも良くて。本当にいいご縁に恵まれたなと思っています」
――語学学校はどのように探しましたか?
「最初は、留学エージェントを通じて探していました。でも、希望に合う学校がなかなか見つかりませんでした。日本人が少ない学校に通いたかったのですが、日本人の割合が高い学校ばかりで。留学前からホストファミリーと連絡を取っていたので、語学学校を探していると現状報告したところ、ホストマザーのミカさんが『語学学校に詳しい友達がいるから、いい学校を知っているか聞いてみるよ』と。そこで紹介してもらったのが、今回僕が通った『アカデミック』です。ここは日本人が2~3人しかおらず、求めていた環境がありました」
親身になってくれる、もうひとつの家族。
――留学前からホストファミリーが相談に乗ってくれたんですね。
「ホームステイをするにあたり、必要事項の確認などで連絡を取っていました。現地に着いてからは、ゴールドコーストで生活する上で知っておくべきことを、ひと通り丁寧に教えてくれました。バスの使い方とか、語学学校やインターン先までの道案内とか……。実はインターン先の体育館が、家から少し遠かったんです。バスを1回乗り換えなきゃいけないなど、行き方が難しくて。乗り換え方法をミカさんから教えてもらっていたとき、『もしよければ、バスじゃなくて家の車を使ってもいいよ』と提案してくれたんです。お言葉に甘えて、家の車を使ってインターン先に通っていました。バスよりも楽にインターン先に行くことができて、本当にありがたかったです」

――ということは、国際免許を取って行ったんですね。
「はい。ですが実は、少し失敗しました。国際免許って、一般的に渡航前に日本で手続きをする必要があるのですが、僕は現地に行ってから申請するものだと勘違いしていたのです! 結局、国際免許は作れませんでした。でも、『NAATI(National Accreditation Authority For Translators and Interpreters)に翻訳してもらった日本の運転免許証翻訳』の書類があれば、運転ができるとのこと。この書類に加え、日本の免許証、パスポート、有効なビザのコピーを携帯していればOKでした。この時もまた、ミカさんと語学学校を紹介してくれたご友人が手伝ってくれました。何から何まで助けてもらいました(笑)」
――海外での運転は、難なくできましたか?
「できました! 海外の道路は日本と左右が逆の国が多いのですが、オーストラリアは同じなんです。あと、右ハンドルの車を貸してもらっていたので、スムーズに運転できましたね」
――現地で過ごす中で、他にも必要な手続きはありましたか?
「手続きは色々しましたね。まず、『ブルーカード』。インターン先のチームで、U-18の選手を指導するために必要でした。『ブルーカード』は、過去に犯罪歴がないことを証明するカードで、子どもと関わる仕事に就く際にマストです。教師・保育士・ボランティアなどが取得しています。ただ、この『ブルーカード』を作る前に、更にもう1つ、身分証を作る必要がありました。『+18years カード』というカードです。これは日本でいうマイナンバーカードみたいなものです。『+18years カード』を取得して、やっと『ブルーカード』を申請することができるという、ややこしい流れだったのですが、とにかく取得できました。留学中、まさか現地の市役所に行くとは思わなかったです。大変でしたが、貴重な経験ができました」
――ホストファミリーとはどのように過ごしていましたか。
「インターンがない日は、家族と一緒に夕食を食べるようにしていました。いつもたわいもない話をするんです。ホストファーザーのジェームズがフランクな人で、『今日の学校はどうだった?』といろんな質問をしてくれるんです。うまく伝えられない時もあるけど、話し出すのを待ってくれたり、じっくり話を聞いてくれたり、優しい人です。また、週末はジェームズと一緒にラグビー中継を見るのがお決まりでした。ちょうどシーズン期間中で、仲良く一緒にソファーに座って応援していました。ジェームズは元プロラグビー選手だったので、『なんでエラーなの?』『なんで今、試合が中断したの?』といろいろ質問していました。そのたびに、『今のプレーはね……』と解説してくれるんです。休日も、スポーツ英語を学べる時間を持てました」
――ホストファミリーとも良い時間を過ごせたんですね。
「オーストラリアは朝早くから活動する国で(笑)、朝起きてからビーチに行ったり、カフェで朝食をとってから仕事に行く人もいます。朝が早いから、仕事が終わると早く帰宅して、家族と過ごす人が多いそうです。プライベートと仕事がきっちり分かれていて、みんながいきいきとしていました」

次回のインタビューは、「語学学校について」。
最適な環境が整っている、語学学校に通い始めた巴山さん。学校ではどのようなことを学び、過ごしていたのでしょうか。次回も、お楽しみに!
外国語学科のブログに掲載している巴山さんの留学日記もぜひ、ご一読ください。
◆外国語学科ブログ 巴山海珠の留学日記(オーストラリア編①)
https://www.riseisha.ac.jp/course/english/blog/7310
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