医療+パーソナルトレーナー
医療+パーソナルトレーナー
ダブル・ラーニング制度
カラダの専門家として、
治療もできる
パーソナルトレーナーをめざす。

 今、フィットネス業界で求められているのは、医学的見地からも身体をサポートできる人材だと言われています。なかでも鍼灸による治療は心身の不調を取り除き、運動前の身体の緊張をゆるめるなど、様々なアプローチが可能です。フィットネスと鍼灸の強みを掛け合わせ、お客様の健康をより強固に支える。本専攻ではそんな希少人材を育成します。

 入学後1年目と、2年目の午前中はライフ・フィットネストレーナーコースでフィットネスの理論と実技を履修。唯一無二のレッスンを提供できるトレーナーをめざします。本校独自の学内外実習で豊富な経験を積み、トレーナーに必要な人間力と現場実践力を高めます。

 2年目の午後と3年目以降は鍼灸学科に在籍します。現役アスリートを対象とした治療実習活動を行えるのが本校の強み。身体の不調やスポーツ障害、疲労に対する治療に加え、ケガや病気の予防として鍼(はり)や灸(きゅう)を用いる技術を習得します。また、美容鍼灸にも力を入れており、女性特有の悩みに有効な対処も学べます。

 運動療法と東洋医学を融合した、包括的な美と健康の提供をめざしましょう。


Key Points学びのポイント

1「1年早く」卒業できる。

ライフ・フィットネストレーナーコース(2年制)と鍼灸学科午後部(3年制)の合計5年間のカリキュラムを、あわせて4年間で修了できます。フィットネス関連の知識、実技を習得しながら鍼灸師の国家免許の取得をめざせます。

2もれなく適用される
「学費104万円」減免。

医療+ パーソナルトレーナーの履修者には、全員に大幅な減免を適用。スポーツ学科の1年分の授業料と施設設備費をあわせた94万円にプラスして、鍼灸学科入学金のうち10万円を免除します。
納付金シミュレーション

3現場実践力を高める豊富な実習。

ライフ・フィットネストレーナーコースの「パーソナルトレーナー専攻」では、学内外のトレーニング施設で一般のお客様に対してマンツーマン指導を行うことに特化した実践的カリキュラムを編成しています。鍼灸学科はスポーツ現場での実習のほか、3・4年目に「トータル美容専攻」が履修可能(希望選択制)。皮膚解剖学やリフレクソロジーなど美容に特化した鍼灸を学べます。


カリキュラムの仕組み

医療

  • 鍼灸学科(3年制)

トレーナー

  • パーソナルトレーナー

1年目は、ライフ・フィットネストレーナーコース(パーソナルトレーナー専攻)で、理論と実技の両面からフィットネスについて学びます。2年目は、午前中はライフ・フィットネストレーナーコースで授業を受け、午後は鍼灸学科の授業を受ける二階建ての時間割。そして3年目以降は鍼灸学科の学習1本で、はり師・きゅう師の国家資格を目指します。


VOICE

パーソナルトレーナー×鍼灸師には、
どんなポテンシャルがありますか?

杉山 匡人 さん
PHIピラティス マスタートレーナー
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
はり師・きゅう師

 ある研究論文によると「パーソナルトレーニングを利用する目的」の理由に、「身体を鍛える」ことより「不調をどうにかしたい」という要望の方が多かったというデータがあります。実際に、私が所属するスタジオにも何かしらの不調や痛みを抱えた状態で来られるお客様は少なくありません。
 鍼灸はまず、それらの不調をゼロベースにすることができます。ただし、整形外科的な痛みの原因は普段の生活の中での動きにあるので、まずはここをクリアにしないと元に戻ってしまう。痛みを取った後はお客様に不調の原因を取り除いてもらうため、フィットネスが得意とする運動療法が活きてきます。
 私の場合は単純な筋力強化やストレッチではなく、ピラティスで正しい姿勢や身体の使い方や動かし方を学んでもらい、痛みを抱えている場所に負荷がかからない動きを覚えてもらった上で身体づくりを行います。
 また、医療資格があれば「今日は運動がつらい」という日でもご来店いただき、身体の状態を診てから治療することもできます。
 お客様がどんな体調でもきめ細かなサポートができ、運動を続けられるお手伝いをする。そんな柔軟な対応力を備えたトレーナーになれるはずです。

PHIピラティスジャパン本部のマスタートレーナーとして本校での指導のほか、アスリートからボディメイクを目的とされる一般の方まで様々なクライアントへのパーソナルレッスンを行う。

榮德 匠真 さん
TRX® Training Japan株式会社認定 コースインストラクター
日本パーソナルトレーナーズアカデミー認定 マスタートレーナー
はり師・きゅう師

 来店されたお客様の身体は運動療法と東洋医学、両方の観点から診ています。
 たとえばシェイプアップが目的のお客様の場合、様々な可能性を考えながらボディチェックとカウンセリングをします。食事のコントロールをしていて、来店時に胃の調子が良くないとおっしゃるときなどは、胃を守ろうとして前傾姿勢になっていることがあります。このように東洋医学の観点からも問診することができ、「先に鍼灸治療で胃をケアし、姿勢を良くする素地を整えてから運動を始めてもらったほうが、この方のボディメイクはうまくいくのではないか」と見立てることが可能になります。
 内臓の不調からなのか、それとも身体の使い方のクセから来ているのか。運動指導と鍼灸治療、双方の観点からサポートできれば、お客様の目標到達への近道をご提案でき、ボディメイクのアプローチに幅が出てくると考えています。
 特に一般のお客様を対象にしたトレーナー×鍼灸師となれば、先進性と希少価値が高まり、“未来の仕事”と言ってもいいでしょう。多面的な視野を学び、たくさんの引き出しを持つハイブリッドなトレーナーを目指してください。

パーソナルトレーナーとしての活動のほか、近畿大学附属高等学校男子バスケットボール部で専属トレーナーを務める。また、本校でTRX®サスペンショントレーニングの指導も行っている。

本山 小容子 さん
PHIピラティスインストラクターヨガインストラクター
ヨガインストラクター
はり師・きゅう師

 履正社を卒業後、就職先でピラティスとヨガの指導を学び、現在はフリーランスのインストラクターとして活動しています。鍼灸師の免許を取得しようと思ったきっかけは鍼灸師の友人に治療を受けたこと。てい鍼 (打たずに当てるだけの鍼)だったのですが、とてもスピーディで身体への負担がなく、施術後にピラティスやヨガをすると身体の軸を意識できて重心が変わり、安定感が出ました。
 ピラティスやヨガは身体の軸が重要です。エクササイズしながら(軸を)作っていく前に、鍼灸治療である程度整えておけば、お客様がすぐに動作に意識を向けられるのも利点だと思います。また、私のお客様は鍼よりお灸が好きな方が多く、「身体を温め、痛みを緩和してからのほうが動きやすい」とのお声をよくいただきます。鍼灸でしっかりと動く準備ができると、レッスンの限られた時間を有意義に使えます。さらにお灸での施術はお客様にセルフケアの提案もしやすく、「疲れが取れた」「よく眠れた」と、身体を休めることにもお役立ていただいています。
 また鍼灸師の資格は、結婚や出産といったライフイベントにも対応するキャリアを築けることも魅力。将来の働き方に幅ができるのも、大きなメリットだと思います。

本校の旧ウエルネススポーツ科トレーナーコースを卒業後、フィットネスクラブ勤務を経てフリーランスのピラティスインストラクター、ヨガインストラクターに。その後、鍼灸学科へ再入学し 2020年卒業。