競技者の心身を理解し、
サポートできる医療人を目指す。
高いレベルの競技経験を持ち、ケガに苦しむ選手たちの気持ちを身をもって知っていることは、医療人としての大きな強みにもなります。かつて本校では、競技コースを卒業した後、医療系学科に再入学する学生も少なくありませんでした。
そこで、競技と医療を効率よく両立できるカリキュラムとして誕生したのが、「メディカルアスリート専攻」です。このカリキュラムは、特定の競技を専門的に学びつつ、卒業時に医療系国家免許が取得できるように構成されています。
入学後1年目と2年目の午前中は競技コースで実力を磨き、必要な理論を学びます。コーチングや審判員など専門資格の取得も可能で、競技に対する高度な知識と理解を深めることができます。
2年目の午後と3年目以降は医療系学科で授業を受けます(理学療法学科選択者は1年目午後から)。他学科コース学生との交流も生まれ、互いに刺激を受けながら切磋琢磨していきます。
将来は競技者の心身を理解し、サポートする“体育会系医療人”として、社会で活躍できる人材を目指します。
CURRICULUM
カリキュラムの仕組み
1年目は、スポーツ学科の競技系コース(野球、バスケットボール、ソフトテニス、サッカー)で、理論と実技の両面からスポーツを学びます。
2年目は、午前中はスポーツ学科で授業を受け、午後は医療系学科(柔道整復学科、鍼灸学科)の授業を受ける〟二階建て〟の時間割。
そして3年目以降は医療系学科の学習一本で、国家免許取得を目指します。
- ※理学療法学科選択者は、1年目から午前はスポーツ学科、午後(夜間)は理学療法学科で学びます。
POINT
学びのポイント
01.「1~2年早く」卒業できる。
スポーツ学科(2年制)と医療系学科(3〜4年制)の合計5〜6年間のカリキュラムを、あわせて4年間で修了できます。スポーツを思う存分続けながら医療系国家免許の取得を目指せるため、部活動経験者に人気の「文武両道」ルートです。
02.もれなく適用される「学費108万円」減免。
メディカルアスリート専攻の履修者には、全員に大幅な減免を適用。
スポーツ学科の1年分の授業料と施設設備費を合わせた98万円にプラスして、医療系学科入学金のうち10万円を免除します。
03.希望する医療資格は、入学後に再選択できる。
入学後に視野や関心が広がったことで、入学前に希望していたものとは異なる医療免許の取得を考える可能性もあります。本当に自分にマッチした進路を選べるよう、1年目には柔道整復、鍼灸学科の教員が、理解を深めるための基礎授業を行います。そして、医療の基礎知識をはじめ、資格ごとの特徴や違いを把握した上で、進路は選び直すことができます。
- ※理学療法学科については、1年目より授業が始まります。
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履修のイメージ
理学療法学科を選択した場合
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 |
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柔道整復学科 or 鍼灸学科を選択した場合
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 |
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VOICE
先輩VOICE
バスケットボール × 理学療法学科
田原 真優さん
奈良文化高校出身
ソフトテニス × 柔道整復学科
小茄子川 夏月さん
秋田令和高校出身
小学生のときに出会った憧れのトレーナーさんのもとで選手をサポートするのが夢です。ソフトテニスコースは練習メニューや大会も豊富で、競技に専念できる環境でした。柔道整復学科の学びは、身体の構造など覚える知識も多くて大変ですが、ケガにすぐ対応する技術が身につきます。両立が大変な時もありますが、仲間の存在が励みになり頑張れます。
野球 × 鍼灸学科
四辻 龍平さん
篠山鳳鳴高校出身
高校時代、肘のケガがきっかけで鍼灸師の仕事を知り、「なぜ鍼はこんなに効果があるのだろう」と興味を持ちました。履正社は先輩が進学していたことと、経験豊富な先生方がいることが決め手でした。授業で学んだ関節の知識が、野球の正しいフォームへの意識にも繋がっています。卒業後は鍼灸院やスポーツ現場で経験を積み、いつか自分の治療院を開業したいです。
大好きなバスケットボールから離れたくなくて、競技を続けながら理学療法士の資格取得を目指そうと決めました。午前の練習と夜間部での授業の空き時間は、予習や復習にあてています。ケガをしたとき「この関節が悪いのかな」と医療の知識と紐づけて原因を考えられるようになりました。将来は整形外科で働き、スポーツ選手のケアに携わりたいです。