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日常生活(ブログ)

理学療法学科

卒業生・松田賢人さんインタビュー(前編)

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。

本日は理学療法学科のブログにお邪魔し、卒業生のインタビューを前後編でお届けします。

お話を伺ったのは、2018年卒業生の松田賢人(まつだ・けんと)さん。

現在、大阪・茨木市にある医療法人友紘会  友紘会総合病院リハビリテーション科に勤めながら、トレーナー活動も行っています。今回は松田さんが理学療法士を目指したきっかけや学生時代の思い出、国試対策の勉強についてお話しいただきました。ぜひ、ご一読ください。

【松田さんprofile】1995年生まれ、兵庫県出身。尼崎小田高校ではハンドボール部に所属しキャプテンを務める。2018年、本校理学療法学科昼間部を卒業後、医療法人友紘会 友紘会総合病院リハビリテーション科へ入職。同時期に兵庫県内にあるハンドボール部でトレーナー活動をスタート、現在は大学の女子ハンドボール部でトレーナーを行っている。

「密度の濃い実習を通し、理学療法の可能性を感じることができました」

――理学療法を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

高校時代はハンドボール部でした。自分も含め周囲の選手みんなケガが多かったのですが、大会に出たいがためにどうしてもケガを我慢したり、隠してしまうような状況で……。また、病院に行っても完治しないまま試合に出てケガを再発させてしまったり、痛みがひかず困っている選手を間近で見ていました。キャプテンだった3年生の時は、試合に勝てるチーム編成と選手の身体の状態、両方を考慮しなければならず、どうすればいいんだろうと悩んでいました。トレーナーも身近におらずケガへの知識に乏しい、僕たちみたいな高校生が悔しい思いをしないよう、ケガをしっかりと治せる人になりたい。そう考えたのが出発点でした。

――進学先に履正社の理学療法学科を選んだ理由は?

大学含め、いろんな学校の情報を集めました。調べていくと、履正社はテーピングやスポーツ理学療法など、スポーツにまつわるカリキュラムが他校よりとても多かったんです。大学と専門学校どちらにするかは、両親にも相談し悩みましたが、理学療法士は資格を取れば大学卒と専門卒では待遇は変わらないということもわかって。それなら、自分はスポーツ分野をしっかりと学べ、実践できる学校がいいと履正社を選びました。

――履正社で良かった、と実感したことはありますか。

就職してわかったのですが、履正社は実技の授業が大学と比べ圧倒的に多かったようです。講義で理論をしっかり理解してから、じっくりと時間をかけて評価(身体の状態を診ること)を学ぶ。「密度の高い実技」ができていました。入職したとき最初に先輩から指導を受けた、患者様が不快感を覚えない身体の触れ方をスムーズにできたのも、学生時代に先生方から細かく技術指導を受けていたからこそだと思います。

――印象に残っている授業を教えてください。

スポーツに特化した授業が楽しかったです。今はない授業だと思いますが、(当時在籍していた)島樹先生に、小児まひの子供が大会で泳げるようになるためのリハビリをプールで学びました。今思うとかなり専門的な内容でしたが、すごく勉強になりました。最後はみんなで25メートルを競い合って終わってましたね。ほかにも、スポーツ論文を書くためのデータ測定で、オールアウト寸前までトレッドミルで走らされたり(笑)。

――履正社ならではですね(笑)。ほかにはありますか。

ベトナム研修も印象に残っています。初見の、言葉も通じないご高齢の方を診る機会がありました。事前にもらった情報は脳梗塞ということだけ。学生は見立てたことを基に治療をしてみるのですが、誰ひとりとして(患者様を)良くできませんでした。でも、実習担当の久保明裕先生が治療されると明らかに良くなって……。緊張でこわばっていた患者様の肩も、すっと自然に落ちていた。恐怖心を与えないことの大切さを学びました。また、ご高齢の患者様の身体が即時的に良くなるのを目の当たりにしたのは、理学療法の可能性を強く感じることができた原体験にもなっています。

――松田さんの学年は、どんな雰囲気でしたか。

すごく仲が良かったです。普段からよく写真を撮っていて、後で謝恩会用にスライド動画を作る際に「写真が多い!」とセレクトに困ったぐらい(笑)。同級生との時間で思い出すのは、2年生の時。(当時在籍していた)松崎仁志先生の「評価学Ⅲ」の授業です。1年かけてさまざまな神経テストの方法を学ぶのですが、そこで6つの課題をクリアしなければなりませんでした。まずは授業の進度や難易度など、いろんなことを逆算して組み立て、年間スケジュールを考える。クラスメイトで予定を合わせて練習時間と空き教室を確保し、最後は先生にアポイントを取って課題となる技術を見てもらいました。クラス全員で合格しようと必死でしたし、この一連の流れを通じて、計画力と行動力、団結力を養えたと思います。同級生とはいまだに連絡を取り合い、個人情報を出さない範囲で「こんな患者様のときはどうしてる?」と電話することがあります。

――国家試験の勉強はいかがでしたか。

クラスを5人1組に分けて班を決め、全員が合格できるよう取り組みました。お互い教え合うというよりも各々レベルを上げていき、どうしたらもっと早く解けるか、「解き方」をみんなで考えていましたね。何度も解くうちに問題を覚えてしまうので、新しく模擬テストを作ってシェアしたり。息抜きも必要だからと月に1度は飲みに行くのも必須でした(笑)。

インタビュー後編は松田さんのお仕事について。現在お勤めの病院に入職を決めた理由や仕事のやりがい、トレーナー活動にもクローズアップしました。

インタビュー後編はこちら

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