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日常生活(ブログ)

理学療法学科

資格のその先、珍道中の始まり〜プロフェッショナルミーティング〜

拝啓、高校生諸君。 履正社国際医療スポーツ専門学校、理学療法学科の教員である。

世間という奴は相変わらず騒々しい。「人口減少だ」「AIの脅威だ」「世界情勢の激変だ」と、まるで明日にも世界が崩壊するかのような大げさな顔で脅しをかけてくる。君たちがこれから漕ぎ出す大海原では、かつての大人が信奉していた「当たり前」など、あっさりと藻屑となって消え去るかもしれない。

我が校のような専門学校に入り、真面目に講義に出て、無事に国家資格を得る。世間一般ではそれを「めでたし、めでたし」と呼ぶのだろう。しかし、あえて言わせてほしい。教科書通りの未来予想図など、これからの時代には一文の得にもならない。学びと資格の、その「先」にある何かを掴み取らねば、時代の荒波にあっけなく呑み込まれてしまうのだ。

君たちは、自分の将来をどう描いているだろうか? 「自分にしか出せない味(スペシャリティー)」を生み出す覚悟はあるだろうか?

先日、我が理学療法学科では「プロフェッショナルミーティング」なる特別な講義を開催した。 木目調のモダンな教室に集まった学生たちの視線の先、大きなモニターにはズバリこう映し出されていた。

『あなたは、理学療法士になった後、何をしたいですか?』

実に直球にして、真摯な問いかけである。 この講義の主役として登壇していただいたのが、本校の卒業生・森井翼先生である。

この森井先生という男が、実に愉快で、けしからんほど魅力的な経歴の持ち主なのである。 彼は「理学療法士」であり、「ストレングス&コンディショニングコーチ」であり、あろうことか「プロの総合格闘家」なのだ。

理学療法の緻密な知識で身体を整え、コーチとして極限まで鍛え上げ、自らもリングに上がって拳を交える。一見すると奇天烈な組み合わせに見えるかもしれないが、彼はこの特異すぎるバックグラウンドを見事に融合させ、誰にも真似できない「唯一無二の道」を颯爽と切り開いている。

講義中の学生たちの背中を見たまえ。背筋を伸ばし、あるいは前のめりになりながら、彼の発する一語一語を吸収しようと耳を傾けている。型に嵌まらない先輩の生き様を目撃し、彼らの胸中にもさぞかし怪しい野心とワクワクが芽生えたことに違いない。

資格を取ることは、旅の終わりではない。単なる「パスポート」を手に入れたに過ぎないのだ。大切なのは、そのパスポートを懐に忍ばせて、どんな見たこともない珍道中へ繰り出すかである。

我が理学療法学科で過ごす4年間。それは単なる国家試験の受験勉強の場であってはならない。「自分とは何者か」「自分だけのスペシャリティーとは何か」という偏執的とも言える問いを、頭の片隅でフツフツと捏ね繰り回し続ける4年間に盛り立ててほしいのだ。

ひねくれた世の中を、しなやかに生き抜くための自分だけの武器。 それを探しに行こうではないか。奇特で熱意あふれる君たちの来訪を、我々は校舎の片隅で虎視眈々と待っている。

資格をとるな。自分を生きろ。

未来を驚かせるのは、教科書じゃない。君だ。

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