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[vol.3]オーストラリア留学、どうでしたか?

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校広報部です。

前回に引き続き、外国語学科2年生・巴山海珠さんのインタビューを掲載します。

今回のお話は、プロバスケチーム「ゴールドコースト・ローラーズ」のトレーナーインターンについて。

巴山さんは入学前に理学療法士として、Bリーグチームのトレーナー業務に関わった経験があります。今回のインターンでは、どのような経験ができたのでしょうか。履正社ならではの「スポーツに特化した留学」に迫ります。

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➡vol.2はこちら

在校生インタビュー│外国語学科2年生 巴山海珠さん

 

  巴山さんはオーストラリア留学中、プロバスケットボールチーム「ゴールドコースト・ローラーズ」にトレーナーとしてインターンに参加していました。現場ではどんな活動をされていたんですか?

「理学療法士(以下、PT)としてインターンに参加し、男女両方のチームに関わることができました。でも、初日にPTとして僕がどういうサポートをチームにできるのかを英語で説明したつもりだったんですが、上手く伝わっていなかったようで……。後日、簡易ベッドを置いてテーピングを並べたらやっと、僕が何をする人なのかをはっきり認識してもらえました。たかがベッドですが、やはり置いてあるのとないのとでは伝わり方が全然違うと感じました。そこから『テーピングしたい』とか、『足に張りがあって痛い』と、僕の所に来てくれる選手も少しずつ増えてきて、いろんな選手とコミュニケーションが取れるようになりました。僕が施したケアが良かったらリピートしてくれる。その様子を見ていた他の選手たちも興味を持ち、『私にもやって!』と来てくれる……と良いサイクルが生まれていました。選手にケアをしている間は、マンツーマンで会話できるので、緊張せずにゆっくり話せました。チームの選手たちも僕が聞き取りやすいように話してくれて、適切なケアができたと思います」

  ゴールドコースト・ローラーズはどんなチームですか。

「オーストラリアのNBLリーグに所属しているチームです。プレシーズンだったので大会は行われていませんでしたが、フィジカル的にも戦術的にも練習の強度が高く、練習への集中力も高くて。チームの平均身長が高く、練習中はみんな軽々と簡単にダンクシュートもします。見ていて『うわ!羨ましいな』って思うほど(笑)。インターンでチームに来ましたが、プレーを見る楽しさも体感できました。どのようにパフォーマンスを上げているのか、ウエイトトレーニングも見たかったのですが、インターン期間中はやっていなくて残念でした」

 

――トレーナーとして、工夫したことはありますか?

「留学が後半に差しかかった頃には、監督ともコミュニケーションが上手く取れるようになってきて、トレーナー業務にも余裕ができるようになりました。その反面、どこか物足りなさを感じ始め、他にできることはないか考えました。そこで、練習前のウォーミングアップをリードしようと思ったんです。すぐ監督に提案してみたところ、快く許可をもらったので、女子チームのウォーミングアップを担当しました。でも、そこからの準備がとても大変でした。アップはチーム全体で約10分間。時間内に合うメニューを考えて、その次に『英語でどう伝えたらいいのだろう』と悩みました」

――新たなチャレンジを踏み出したんですね。ウォーミングアップは、上手くいきましたか。

「ここで外国語学科のカリキュラム『トレーニングイングリッシュ』が非常に役に立ちました。英語でウォーミングアップを指導するロールプレイをやっていたからです。授業でやった内容をそのままインターン先で使うこともありました。とはいえ、最初の方は上手く伝えられないことが多く、反省点がいくつもありました」

ちゃんと伝えるために、繰り返した準備。

――「上手く伝わっていない」というのは、何を見て感じたんですか?

「まず、僕が選手の前に立って、ウォーミングアップの動作をやります。みんな真似してくれるんですけど、意識を向けている身体の場所が違うんです。日本語だと『ここを意識して身体を動かしてね』と具体的に、サラッと言えますが、英語だと細かく伝えられなくて。選手を見ていて、『全力が出せていないな』と感じた時、日本語なら『もっとモチベーションを上げていこう!』とか、いっぱい言葉が出てくるけど、英語ではすぐに出てこないことに悔しさがありました。そこが改善点だと認識し、言えなかったことをメモしておいて、帰宅してから復習していました。『どう伝えたらいいかな』と考えて、文章に書き起こし、次回使うための予習復習をしていました。元プロラグビー選手でもある、ホストファーザーのジェームズに『ウォーミングアップでこういう説明をしたんだけど、上手く伝わっているかな?』と相談したりもしました。彼は伝え方に対するアドバイスだけでなく、選手時代にしていたウォーミングアップを教えてくれたり、良き相談相手になってくれました」

――前回のインタビューでも、インターンがある日は、事前準備をしていたと話していましたね。

「家の近くに屋外コートがあったので、インターン先に行く前にそこで自主練をするようになりました。夕方の遅い時間に行くと、学校帰りの子供たちが使っていることがあるので、語学学校を午後2時に早退して、コートに直行し、選手が目の前にいるのをイメージして、大きな声で指示を出しながら一人で予行練習をするんです。ウォームアップメニューを作って、その内容を英語にして、タイムマネジメントをしながら、ちゃんと空で言えるように暗記して。英語を話す上で、丸暗記って、あまりよくないのですが、それでも『ちゃんと伝える』ためには前もって準備しないといけないので……。全部そのまま丸暗記ではなく、なんとなく話す内容は決めておいて、ウォーミングアップが滞りなく進むように準備していました」

 

次回は最終回。

オーストラリアで活動されている理学療法士・冨永琢也(とみなが・たくや)さんを訪問したときのお話を伺いました。また、留学経験を経て、現在の目標についても話してくれました。次回も、お楽しみに!

外国語学科のブログに掲載している巴山さんの留学日記もぜひ、ご一読ください。

◆外国語学科ブログ 巴山海珠の留学日記(オーストラリア編①)

https://www.riseisha.ac.jp/course/english/blog/7310

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