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[vol.4]オーストラリア留学、どうでしたか?

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校広報部です。

外国語学科2年生・巴山海珠さんのインタビュー、最終回をお届けします。

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在校生インタビュー│外国語学科2年生 巴山海珠さん

 

  前回のインタビューで、自分から申し出て女子チームのウォーミングアップを担当したということでしたが、メニューはどのように考えていたのですか。

「履正社に入学する前に、理学療法士(以下、PT)として、日本のプロバスケチームのサポートをしていた時期があったんです。といっても、当時僕が担当していたのは、ケガの対応と病院へのアテンド、病院とチームの連携。トレーナーとしてウォーミングアップやトレーニングセッションをリードしたという経験はなく、ただ近くで見ているだけでした。でも、その時の内容は覚えていたので、こういうメニューを入れた方がいいかなっていうイメージは持っていました。ただ、監督が僕にくれる時間が日によって違うので、事前に考えてきたメニューがその時間内におさまらない内容だった時にとても焦りました。初日に10分間もらえたので、今後もずっと10分間かなと思って準備していたら、ある時『今日は時間がないから、5分でやってみてね』って言われて。『どうしよう!』と一気に頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃって、メニューの順番がおかしくなってしまったり……。5分間って本当に短いから、満足度の高いものを提供できず反省しました。臨機応変に対応しながら、英語でしっかり伝えないといけない。いろんなことを想定したうえで、準備が必要なんだと学びました」

  巴山さんは英語とアスレティックトレーナー(以下、AT)の資格を同時に修得する「国際AT専攻」を履修していますね。ATの学びも活かせましたか。

「ATの実習では、履正社専門のサッカーコースを担当していました。留学前に、何回かウォーミングアップのセッションリードをしていたので、ある程度、予備知識はありました。今思うと、学んだことは全部繋がっていると感じますね」

 

 

――現地の治療院にも見学に行ったそうですね。

「オーストラリアで働いているPT・冨永琢也さんの治療院を訪問しました。琢也さんはPTの知識を用いてインソールを作っている方で、ホストファミリーに紹介してもらいました。ホストファーザーが以前に少し膝を悪くした時に、インソールを作ってもらったそうです。琢也さんには治療院の中を見せてもらって、オーストラリアで働くことになった経緯や僕へのアドバイスなど、いろいろ聞かせていただきました。先駆者として活躍する方にお話を伺うことができたのは嬉しかったです」

――冨永さんのアドバイスを聞いて、気づきなどはありましたか。

「今すぐに『こうなりたい』という目標や夢を持っているのは大事だけど、そこに行くまでに必要な武器はちゃんと揃えなさい、と琢也さんに言われました。『君は今、理学療法士の資格を持っているから、理学療法士という刀を腰に差している。でも、その理学療法士っていう刀1本だけだと目標にたどり着くことができないと考えたから、君は英語力やAT資格を身につけるという選択をしたんだよね。じゃあ今は、理学療法士という肩書きだけにとらわれずに、いろんな知識・スキルを身につけていく準備期間。すぐには目標達成できないかもしれないけど、だからといって焦ったり、早く決断して途中でやめちゃうようなことはしないで。戦う武器・防具を揃えている段階だから、不安になりすぎないようにね』と言ってくれました。琢也さんも30代後半ぐらいから、自分のやりたいことが順調にできるようになってきたとおっしゃっていました。琢也さんとお話をして、漠然としたモヤモヤというか、不安感・焦りが和らぎ、前向きな気持ちになれました」

「プロバスケのトレーナーになりたい」という、揺るぎない思い。

――今回の留学を経て、新たな課題などはありますか?

「もっと英語を勉強しないと、と改めて感じました。海外のスポーツチームでトレーナーの仕事に就くのであれば、責任を持って選手を預からないといけないので。自分の意思を伝える、『話す(スピーキング)』は少しずつ出来るようになったから、今の課題は『聞く(リスニング)』力です。ローカルの人と会話をすると、話すスピードがとても速いため、内容を瞬時に理解して会話することが難しい。他の事を考えている時に話しかけられると、何を話しているのかわからない時もあります。 聞こえてきた単語をもとに、『こういうことを言っているかな』と思って返事すると、的外れの回答をしていて、結局よくわからない会話になってしまうことも正直ありました。そのたびに『ごめんなさい。もう1回言ってくれる?』と、聞き返していました。リスニング能力をもっと上げて、しっかりコミュニケーションを取れるようになりたいです。あとは、5年間PTとして働いてきた経験があるので、選手の身体の状態が十分に聞きとれて把握できれば、適切なケアを提供でき、自分の技術がもっと通用したように思います。これからも選手の要望をしっかり聞き取り、『何を求めているのか』を理解し、自分の技術を提供したいです」

――今後の目標を教えてください。

「いつかはバスケのプロチームを支えることができるようなトレーナーになりたいです。そこだけは、揺るぎない思いがあります。ただ、今すぐバスケチームをみたい、という風には思っていません。いろんな選手、競技を見て自分の知見を広げたいなと思っています。卒業後はどうしようかなって考える時もあったのですが、今回の留学で、やっぱりバスケが好きだなっていうのを改めて実感しました。自分自身が昔からバスケをやってきたのもあり、試合を見るのは楽しい。大好きなバスケを頑張っている選手を最前線でサポートできる、トレーナーという仕事に大きな喜びも感じました。自分の軸となる部分を再認識することができたので、『自分がどこに向かっていきたいのか』がはっきりわかりました」

 

 

巴山さん、お話ありがとうございました!

外国語学科のブログに掲載している巴山さんの留学日記もぜひ、ご一読ください。

◆外国語学科ブログ 巴山海珠の留学日記(オーストラリア編①)

https://www.riseisha.ac.jp/course/english/blog/7310

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