サッカーコース
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こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部Mです。
本日から毎週金曜日、3回に渡ってこちらのブログにお邪魔し、紙本天平先生のインタビューを掲載します。どうぞよろしくお願いします。
サッカーコースの卒業生でもある紙本先生の素顔や学生時代に迫っていきますので、ぜひご一読ください。
[profile]紙本天平(かみもと・てんぺい)1997年生まれ、大阪府出身。府立金岡高校を経て、指導者を目指し本校サッカーコースへ。履正社時代のポジションはフォワード。2017年卒業後、強豪ジュニアチームのコーチに。退職後、本校へ入職し現在に至る。日本サッカー協会公認 B級コーチ、日本サッカー協会公認審判員3級、日本サッカー協会公認キッズリーダー。
「チームの色を出し、ひとりひとりのポテンシャルを発揮させたい」。
――紙本先生が担当している授業について教えてください。
実技練習は履正社CLUBを担当しています。ほかに1年生対象の審判法Ⅰ、2年生のゼミと担任をやっています。
――サッカーコースは履正社FCと履正社CLUB、2チームありますがどう違うのでしょうか。
ともに大阪府社会人リーグ(現在は2部に在籍)に参加していますが、履正社FCはJリーグで監督、コーチ、フロントを務め、S級ライセンスを持つ高祖和弘先生が監督です。大会優勝に向け、日々しのぎを削っています。履正社CLUBも監督は高祖先生ですが、僕がコーチとしてチームを担当しています。こちらは競技にブランクがある学生や未経験者など、さまざまな競技レベルの学生がいます。
――サッカーコースは先生方も多彩ですね。
1年生のクラス担任をしている岡本憲明先生は、イベント運営やゼミ、パソコン基礎の授業を担当しています。ほかにゴールキーパーコーチの芳賀郁良先生、テーピング授業担当の山下直人先生などがいらっしゃり、サッカーに関することは何でも学べる環境です。
履正社CLUBの練習風景。
――今日は紙本先生の取材なので、履正社CLUBの練習を拝見しました。アジリティ(俊敏性を高めるトレーニング)、パスコントロール、ゲームなど、のびのびと練習している印象を受けました。
今のチームの色だと思います。僕自身、選手時代の目標が「自分の持ち味を100%、120%試合で出したい」でした。なので、コーチとして型にはめるというよりは、その学年の色を出し、ひとりひとりがポテンシャルを発揮できれば。また、その時々のチームの雰囲気によって指導や接し方も変えていければと考えています。ただ、私の指導はまだまだなので、試行錯誤の日々です。
――実技練習の後は、ゼミにお邪魔しました。
この授業はサッカーやスポーツを題材に、学生ひとりひとりが興味を持ったことを調べ、考え、論文にして、最後はスライドを使いながらプレゼンテーションします。
――今日、拝見した授業では文体の統一や5W1H、接続詞といった文章の書き方の基礎から細かく教えていらっしゃいました。
5W1Hや接続詞は、高校までに習っているはずですが、文章を書く前にもう一度、おさらいします。
――接続詞にはどんな種類があるのか、学生にスマホで調べてもらっていましたね。
接続詞って、普段は会話やメール等で無意識に使っていると思うんです。でも、自分でちゃんと調べるからこそ、文章上での意味を意識するようになる。そういった意識づけを大切にしています。
2年生のゼミの授業。WORDの書式設定を確認しています。
――紙本先生はサッカーコースの卒業生でもありますが、ゼミ自体は、先生が学生の頃からあったんですか?
ありましたよ。実は……在籍時、サッカーコース内でプレゼンの一位を取りました。
――なんと!
僕がいた頃は総仕上げとして、野球コース、テニス・ソフトテニスコース、サッカーコースの3学科内でプレゼン大会がありました。そこに出たときは3位でしたけど(笑)。
――先生はどんなテーマで発表したんですか。
僕は高祖ゼミ出身で、前期は「サッカーグラウンドのゴムチップに発がん性はあるのか」。プレゼン大会に選ばれた後期のテーマは「日本のサッカーが決定力不足と言われるのはなぜか」でした。決定力不足とは何かの定義から始まり、なぜ日本がそうだと言われているのか、アジア予選やワールドカップなど大会ごとのゴール数や、ゴール枠内外でのゴール数を比較しました。結論としては、日本は優秀なMFが育ちやすく、エースストライカーが生まれにくい、としました。さらに今後、どうすれば日本で優れたフォワードが育つのかまで考察しました。
――人前で発表することも大事ですし、1人1台PCを使って論文やプレゼンシートを作るのは、社会に出てからとても役立つ授業ですね。
PC操作は今や仕事では必須のスキルですから。サッカーコースには「パソコン基礎」という授業があるんですが、元々は選択授業だったんです。僕が教員になってから1年生の必須授業にしてもらえるよう高祖先生に提案しました。ただ、これには僕自身の苦い経験も関係していまして……。
次回は紙本先生のほろ苦いエピソードを交えた指導者としての想いについて。
<広報Mの取材MEMO>
紙本先生に、憧れのサッカー選手についてお尋ねしました。
「本格的にサッカーをするきっかけにもなった、(当時FCバルセロナにいた)ロナウジーニョです。10歳ぐらいの頃、テレビで楽しそうに、笑顔でサッカーをしているのを観て、いいなぁと思っていました。トリッキーで人を笑顔にするプレー。因縁の相手であるレアルマドリードのファンからも拍手を贈られ、9万人を熱狂させる。すごくないですか。そういうところにも、サッカーの魅力を感じていました。以来、FCバルセロナ一筋です」