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FNS歌謡祭で鳥肌が立つのはなぜ?音楽に感動する脳とドーパミンの話

FNS歌謡祭で好きなアーティストの歌を聴き、腕がぞわっとしたことはありませんか。待っていたサビや、声が重なる瞬間。画面越しの音楽なのに、胸が高鳴り、体まで反応する。この不思議を、脳の中から調べた研究があります。

2011年の研究では、音楽で強い快感や鳥肌感を経験する人に、自分で選んだ楽曲を聴いてもらいました。研究者はPETという検査で脳内のドーパミン放出を捉え、さらに機能的MRIで、曲のどの場面に脳が反応するかを調べています。歌詞がなくても、音楽は脳の報酬に関わる仕組みを動かしていたのです。

面白いのは、感動の頂点と、その直前では反応の中心が違ったこと。期待が高まる時間には尾状核、強い快感の瞬間には側坐核という領域の反応が目立ちました。脳は「いいところが来た」だけでなく、「もうすぐ来る」という時間も楽しんでいるらしいのです。

FNS歌謡祭で、おなじみの曲のイントロが流れたとき。まだ歌が始まっていないのに気持ちが高まる感覚も、この研究を知ると違って見えてきます。ただし、番組そのものを調べた研究ではなく、歌唱や映像を含む体験のすべてを説明できるわけではありません。

また、これは音楽で鳥肌感が出やすい人を選んだ小規模な実験です。誰でも同じ曲で同じ反応になるわけではなく、ドーパミンだけで感動のすべてが決まるわけでもありません。音楽を聴けば病気が治る、という結果でもありません。

それでも、「好きな音」が脳だけでなく体の反応にも関わるのは興味深いことです。リハビリでも、本人が何を楽しみ、どんな体験なら取り組みたくなるかは大切な視点です。同じ曲を全員に流す前に、その人の思い出や好みを聞く。そんな関わりにもつながります。

次にFNS歌謡祭を見るときは、感動した瞬間だけでなく、その少し前にも注目してみてください。あなたの脳は、サビを待つ時間から楽しんでいるかもしれません。

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