皆さん、こんにちは!
毎週日曜日に運動部に所属する学生さんや医療人を目指す学生さん向けにスポーツ障害に関する知識やリハビリ方法、予防方法などを発信しています。
ぜひ参考にして、競技力アップやサポートする選手に活用してください。
今回も、スポーツの現場で起こる、脳震盪ついてまとめていきます。
前回も脳震盪の記事を書いていますのでそちらも興味があれはぜひ!!
【高校生、医療学生必見】脳震盪のすべて(基礎知識から復帰まで)①
第3章:現場での評価・診断ツール(SCAT6 / Child SCAT6)
2023年のアムステルダム合意に伴い、国際的な評価ツールはSCAT5からSCAT6へとアップデートされました。
3-1. CRT6(Concussion Recognition Tool 6)
非医療従事者(コーチ、保護者、審判、選手自身)が現場で脳震盪を疑い、即座に競技を離脱させるための簡易スクリーニングツールです。
- 原則: “When in doubt, sit them out.”(迷ったら休ませる)

(画像は一つ前のCRT5になります)
3-2. SCAT6(Sport Concussion Assessment Tool 6)
医療従事者(医師、理学療法士、ATC等)が使用する詳細な評価システムです。
- On-field assessment(現場評価): Red flagsの確認、マドックス質問(Maddocks Questions:現在の試合状況に関する記憶チェック)、意識・頸椎の評価。
- Off-field assessment(救護室等での評価):
- 症状評価(22項目の症状スコア)
- 認知機能検査(SAC:Standardized Assessment of Concussion)- 日時、即時記憶、遅延再生など
- 神経学的検査およびバランス評価(mBETS:Modified Balance Error Scoring System)
- 頸椎および小脳機能検査
https://www.jrfuplayerwelfare.com/app/download/11161813019/SCAT6_日本語版.pdf?t=1778810958
👆はSCAT6の評価用紙になります。
ぜひ一度見てみてください。
第4章:段階的競技復帰(RTP)プロトコル
脳震盪と診断された場合、即日の競技復帰は厳禁です。症状が完全に消失したのち、段階的な負荷をかけながら段階的復帰(Graduated Return to Play: RTP)を進めます。
4-1. 段階的復帰(RTP)の6段階(2023年改訂版)
各段階は最低24時間空け、症状が出ないことを確認して次へ進みます。もし途中で症状が再発した場合は、前段階(または症状の出なかった段階)まで戻り、24時間以上休養した上で再開します。

① 脳振盪と診断あるいは疑われた場合には、すぐに練習に復帰せず、表1のごとくの段階的プログラムを組んで復帰をする。
② まず、十分な休息により症状がないことの確認の後に第2ステージに移行し、徐々にステージをあげ、ステージ6を試合復帰とする。各ステージには最低1日を費やすこととする。
③ 各ステージにおいて、脳振盪関連の症状が出現した場合には、24時間の休息をとり(ステージ1)、症状が生じていなかったステージから再開する。
④ 判断に迷う場合には、復帰へのプログラムの早い時期に専門医を受診することが望ましい。
今回はここまで!
次回も脳震盪についてまとめていきます。お楽しみしてください。
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