こんにちは、教員Aです。
新学期が始まって早々ですが、来週月曜日(4/17)、2・3年生対象に特別講座が開催されます。

講師は松川保夫先生。
実は、松川先生は私の友人であり、心からリスペクトするトレーナーです。
先生は柔道整復師であり、元サッカーJリーグのトレーナーとして活躍されていました。
松川先生のことを少しご紹介します。
松川先生は、子供の頃、治療経験をきっかけに柔道整復師を目指し、厳しいカリスマドクターのもとで修業されました。そこで、自分の手の感覚を養い、患者さんを触って学ぶことの大切さを知ったとのこと。
その後、独立。往診を中心に治療技術を磨かれました。
その治療技術が認められ、Jリーグ関係者からスカウトを受けました。
いきなり日本代表チームの海外遠征に帯同。のちに京都パープルサンガのトレーナーとして就任。数々の有名選手とも関わっておられました。
常に選手ファーストの気持ちを忘れず、しっかりコミュニケーションを取りながら、厳しくも優しい松川先生のサポートスタイルは多くの選手やコーチから信頼されました。
松川先生は、チームの試合に帯同してサポートするトレーナーではなく、チームに残ってケガで試合に出られない選手をサポートするトレーナー。1人1人と向き合い、早期の競技復帰にこだわったそうです。
また、自分の成長の原点となった往診患者は、チーム在籍中もずっと診つづけていました。
トレーナーを目指す者みんなが憧れるJリーグのトレーナーになっても、奢ることなくこれまでの患者さんを大切する姿勢を崩すことはありませんでした。
サッカーのトレーナーを退任されたのちは整骨院を開業。
柔道整復師になられた息子さんと一緒に地域住民の健康のため従事されていました。
ところが、今から1~2年前より少し身体に不調を感じるように…。
どんどん筋肉が動かなくなっていくのを実感して病院で検査を受けました。
昨年、「筋萎縮性側索硬化症」と診断。
筋萎縮性側索硬化症は根治療法のない難病で、筋肉がどんどん動かなくなり、やがて呼吸や嚥下機能が働かなくなって生命存続に影響を与える疾患です。平均生存期間は発症から約2~5年程度と言われています。
松川先生は現在、その難病と向き合いながらも今を大切に頑張っておられます。
そんな松川先生に今、当時のJリーガーや関係者が日々彼の元を訪れてくるそうで、数年たった今でもその影響力に驚かされます。
松川先生はいつもこう言われます。「私は治療することが好きなんだ」…。
そして、「人は嫌いにならない。苦手な人はいても嫌いな人はいない」と。
「治療が好き」「人が好き」という治療家・松川先生の話を、柔道整復師を目指す学生たちにぜひ聞いてほしいとご講演をお願いしたのですが、「ぜひ私も話したいです。私の話が少しでも学生たちの刺激になるのであれば…」と快諾してくださいました。
この特別講演が、学生たち気づきや学びにつながり、未来のヒントになることを心より願っています。







