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野球コース

大田将也先生の素顔に迫ります(その1)

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部Mです。

本日から野球コースのブログにお邪魔し、毎週木曜日、全3回にわたり大田将也先生のインタビューをお届けします。どうぞよろしくお願いします。

 

野球コースの卒業生でもある大田先生。どんな野球人生を歩み、どんな学生生活を過ごしたのでしょう。指導者としての思いがにじむエピソードと一緒に、ぜひご一読ください。

[profile]大田将也(おおた・まさや) 1998年生まれ、大阪府出身。幼少期より野球をはじめ、小学生時代は全国有数の軟式野球チームに所属。浪速高校を経て、2016年本校に入学。野球コース、アスレティックトレーナーコース、理学療法学科で学ぶ。在学時から本校野球コースのコーチを務め、2021年の卒業と同時に入職。履正社ベースボールクラブ監督、理学療法士。

「野球を好きなままで、この学校を卒業してほしい」。

――野球コースには3つのチームがありますが、違いを教えてください。

履正社学園は日本野球連盟に企業登録していて、都市対抗野球大会や日本選手権大会への出場を目指しています。GMの土井幸大先生が監督です。僕が監督をしている履正社ベースボールクラブ(以下、履正社BC)も同じく日本野球連盟にクラブ登録しており、大阪の社会人リーグでしのぎを削っています。都市対抗野球大会のほか、クラブ選手権大会への出場が目標です。そして、石山一秀先生が監督を務める女子野球チームの履正社RECTOVENUSがあります。教員は3つのチームを分け隔てなく学生を見ていますし、それぞれのチームの練習もサポートします。

――今日は履正社BCの練習を拝見しました。大田先生は学生と近い距離感で、フランクにコミュニケーションしていましたね。

年齢も近いですし、何でも話してもらえるよう心がけています。ここではのびのびとプレーして、自分の持っている力を発揮してほしいんです。選手が楽しめるのが一番ですから。

――朝のミーティングでノートを回収していましたが、あれは……?

野球ノートです。試合の前後や合宿後、年末年始など、節目節目のタイミングで書いてもらいます。書く量や内容に特に決まりはありません。反省点、課題、目標を書く学生もいますし、試合の振り返りで「あの時のサインはどういう意図だったのか」といった質問をもらうこともあります。口頭では言いにくいこと、グラウンドで理解しきれなかったことも、ノートを介してやりとりできます。

↑こちらが野球ノート。書く間は、学生ひとりひとりが自分の野球と向き合う時間になります。

――学生のノートを読んで、思うことはありますか。

たくさんあります。学生の様子を思い浮かべながら読んでいます。「話しているときは強気に見えたけど、内心は消極的だったのか」といった気づきや、「ちゃんと(学生に)伝えきれていなかったんだな」と自分の言動を反省することもあります。僕にとっても大切なツールです。コメントを書いて学生に戻すんですが、「その考えはいいね」とほめたり、「前はこうしたい、って言ってなかった?」と矛盾を指摘することもあります。

――今の履正社BCはどんなチームですか。

にぎやかです。メンバー間で話し合うことができるし、みんなが1つの方向を向いたとき、ぐっと強さが出ます。学生から「こんなことがしたい」と提案してくれることもあります。

↑履正社BCの練習風景。

――大田先生が考える、「履正社らしい野球」とは。

学生らしく、はつらつとプレーすることですかね。大人になると、すましてやってしまう部分ってあると思うんです。そうではなく、一球一球をしっかり追いかける。(対戦相手である)社会人に全力で食らいつき、真剣にぶつかっていく。それが履正社らしさだと思います。

――先生は学生たちのどんなところを見ていますか。

履正社BCは初心者の学生もいるので、 (プレーの技術的に)できる、できないの個人差はあります。それよりも、「誰がやってもできること」はきちんとするよう全員に伝えます。

――「誰がやってもできること」って?

初歩的なことだと、打球が大きく上がったら周囲がちゃんと(ボールの位置を)指をさして示すとか、全力で走るとか。プレー以外だと、試合に出ていない時であれば攻守交替のタイミングで選手にグローブを持っていってあげる。グラウンドにボールが落ちていたら都度、拾ってかごに入れる。そういったことです。こういった目配り、気配りは、日々の練習のなかで自ら気づいていけるよう、割と細かく促しますね。技術の向上はもちろんですが、野球を通して、社会に出ても通用する人間になってほしいと思います。

↑和気あいあいとした中にも真剣な表情が垣間見えます。

――ほかに、学生に思うことはありますか。

僕がみている学生たちは高校時代、ベンチに入れなかったとか、監督コーチからいろいろやらされてきたとか、離れていたけどもう一回、野球をやってみたくなったとか、いろんなバックグラウンドがあります。だからこそ、ここで野球を楽しんで、やり切って、野球が好きなままで卒業してほしい。そういう気持ちが、一番強いかもしれません。

次回は大田先生の野球歴について。野球をする上で基礎になっていることや、甲子園予選の思い出など、エピソードをたっぷりお届けします。

第2回の記事はこちら

【広報Mの取材MEMO】

履正社BCの学生に、大田先生について聞いてみました。「高校までは監督に怒られないよう、委縮ぎみにプレーしていました。でも、ここはすごく風通しがいいです。大田先生はすごくほめてくれます。野球のことも、プライベートのことも、何でも相談できます」とのこと。取材日は夏休み明けだったこともあり、練習も終始リラックスした雰囲気。あちこちで楽しそうな声が聞こえました。

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