CLOSE

オフィシャルブログ

「大阪エヴェッサ×履正社 スペシャルオープンキャンパス」レポート・後編

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校・広報Tです。

「大阪エヴェッサ×履正社 スペシャルオープンキャンパス」レポートの後編をお届けします。

スペシャルオープンキャンパスの特別ゲストは、大阪エヴェッサの竹内譲次選手、西村剛ヘッドトレーナー。本校アスレティックトレーナーコース教員・部谷祐紀と3名でトークショーを行いました。

トークショーのテーマは「プロチームトレーナーになろう!」。

前編でお伝えしたのは、トレーナーと選手の信頼関係やチームトレーナーに必要な資格についてのお話。

そして、本校アスレティックトレーナーコースの「アドバンスコース」を利用し、大阪エヴェッサのインターンを1年間経験した、田中愛咲さんからのメッセージを紹介しました。

(前編はこちら

夢につながる、コミュニケーション能力

――竹内選手、西村ヘッドトレーナーから見て、田中さんはどのようなトレーナーでしたか。

竹内選手「(田中さんのことを)愛ちゃんって呼んでいたんですが、愛ちゃんはすごく元気なんです。周りを明るくするような元気さで、これはトレーナーの一つの大事な資質だと思います。彼女がいると元気をもらえて。ちょっと練習がきつい時も、朝から元気よく挨拶してくれると『今日も練習頑張ろう』と思えました。また、こちらが何かお願いしても絶対に嫌な顔をせずに、一生懸命やってくれたので、選手に溶け込むのもすごく早かったし、信頼関係もすぐ構築できたなと思います」

西村ヘッドトレーナー「竹内選手が言ったような、田中さんのコミュニケーション能力、人間性というのは、とても大事だと思います。彼女は今、大阪エヴェッサのU-15のトレーナーをしています。そこへは僕が採用しました。新しく人を採る場合、見るのはまず人間性です。実力は後からついてくるので。これは、多分どの業種でも同じです。やっぱり人間性がないと、希望する仕事へはすぐには就けないはずなので、その辺りはぜひ皆さん、学生のうちにしっかり身につけておいてほしいなと思います」

――学生時代、担任をしていた部谷先生。田中さんは、どのような学生でしたか。

部谷先生「本当に熱意のある学生だったなという印象が強いですね。アスレティックトレーナーの試験を現役で合格して、そのあと1年間インターンで大阪エヴェッサにお世話になり、もうその翌年、大学生でいえば4年生の年に、プロトレーナーとして採用されて活動している。この経歴を見ても、本当によく頑張ったなと思います。学生時代から、夢がしっかりあるから、日々一生懸命頑張れるという学生でしたね。だからこそ、自分から教員に質問しに行ったり、実習でもコーチに話しかけたり、いつも笑顔で選手とコミュニケーションを取れたりと、行動に主体性がありました。今、お二人が話されていたことは、彼女が学生時代にちゃんと培っていた、磨いていたことだと思います」

トレーナーも選手も、英語は必要

外国人選手も在籍する、大阪エヴェッサ。普段はどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。
英語が堪能な訳ではないと前置きをしつつ、
「通訳の方もいますが、いつも傍にいるとは限らないので、自分である程度は話せるようにしています」と竹内選手。

一方、西村ヘッドトレーナーはアメリカの大学で学んでいた経験もあり、英語でコミュニケーションを取ることができます。
「僕が間に入って話すこともできますが、選手やコーチとのやり取りは直接話すよう、トレーナー陣には促しています。インターンで来ていた田中さんも、自分からしっかり外国人選手とも話をして、コミュニケーションが取れるようになっていました」
トレーナーに必要なコミュニケーション能力には、最低限の語学力も含まれるのだということがよく分かります。

続いて、トレーナーを目指す会場の皆さんからも、質問をいただきました。

必要とされる人間性とは

――どのような人間性、人柄であれば、若手のトレーナーにも「選手を任せよう」と思いますか。

西村ヘッドトレーナー「まずは謙虚に、素直になること。それから、やはりスタッフと選手の関係なので、仲が良いのはいいのですが、友達過ぎない関係性が築けていれば、ある程度は任せていいかなと思います。もし実力が伴っていなければ、もちろん教えますし、人間性を一番大事にしています」

――選手目線では、いかがですか。

竹内選手「トレーナーの仕事は、華やかな部分で言えば選手と向き合って、選手をいい状態に仕上げるということですが、多分そうじゃない、陽の当たらない部分の方が多いんですよね。たとえば、『氷作っておいて』と言われて持って行ったのに、それが使われていないことがあったり。『せっかく作ったのに!』と思ってもおかしくないけれど、そこをグッとこらえて、また次の日同じようにしっかり氷を作る。我慢強さや気持ちを切り替える力が重要で、それは周りの選手も見ています。僕だったら『あの子、めげずに頑張ってるな。ちょっとお願いしてみよう』と思いますし、他のみんなもそう感じているはず。目立たないところでも、一生懸命できる能力がすごく大事だと思います」

「トレーナーをやっていて良かった」「トレーナーがいてよかった」

――反対に、選手が「このトレーナーがいてよかった」と感じる時は?

竹内選手「以前、ケガでアキレス腱を切ってしまい、7カ月ぐらいバスケができず、メンタル的にきつい時期がありました。みんなは練習しているのに、僕はコートの端で地道にリハビリをしている。そういう時、隣で『リハビリ一緒に頑張って、あっちに戻ろうね』みたいなポジティブな声かけをしてくれたトレーナーがいて、すごく信頼できました。この人が一生懸命やってくれるから、自分もリハビリを頑張ろうと思えましたね。選手はどうしてもメンタルに波があるので、どんな時でも同じように、選手をいち早くコート復帰できる状態にするためのアプローチをぶらさないトレーナーが、僕にとっては素晴らしいトレーナーなのかなと思います」

今シーズンへの意気込み

最後に、今シーズンに向けての意気込みをお二人にお伺いしました。

竹内選手「もちろん成績という部分で目指すところはあるのですが、今日はせっかくトレーナー、トレーナーの卵の皆さんの前なので……。僕の好きな言葉が『無事これ名馬』。どれだけ良い選手でも、ケガをしてしまったら意味がない、試合に出られなかったら価値がないと思っています。Bリーグはレギュラーシーズンが60試合あるのですが、できるだけ全試合出場に近づけるよう、ケガ無く、今シーズンも頑張っていきたいと思っています」

西村ヘッドトレーナー「去年は、試合を欠場せざるをえないケガがいくつか出て、全体的に多い印象でした。今シーズンに関しては、もちろんケガなしで60試合+プレーオフを終えるのは難しいとは思うんですが、試合を欠場するようなケガをできるだけなくしたいですね。それでいて、いい成績を収められるように頑張りたいなと思います」

トークショーはいかがでしたか?

トークショー終了後、参加した高校生の皆さんにも、感想をお聞きしました。

「選手とトレーナー、両方の視点からの話を聞けたのが良かったです。自分自身が水泳の選手でもあるので、選手の立場としては、『ケガをした時、メンタル面でも支えてくれるトレーナーの存在が大きい』という竹内選手の話が印象に残りました。一方で、西村ヘッドトレーナーの『選手がケガから復帰し、試合で活躍して歓声を受けている姿を見た時、達成感を感じる』というお話を聞いて、すごくいいなと思いました」

「トレーナーは実力より、まず人柄が大事だという話が心に残りました。練習前の準備など、私が想像していたより、トレーナーの仕事が幅広いことには驚きました。でも、西村ヘッドトレーナーの話を聞いて、『こんな風になりたいな』と、トレーナーになりたい気持ちが強まりました」

ご来場いただいた皆さん、お越しいただいた竹内選手、西村ヘッドトレーナー、ありがとうございました。

本校では、アスレティックトレーナーの資格と、鍼灸師や理学療法士、柔道整復師といった医療国家免許を同時に取得することが可能です。また、スポーツ現場で使える実践的な英語を身につけることもできます。

オープンキャンパスに参加すれば、トレーナー経験が豊富な教員から、スポーツ現場でのリアルな話を聞くこともできます。興味を持った方は、ぜひお越しください。

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス 資料請求 LINEで相談