
こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部のTです。
4月のとある日、柔道整復学科・午後部1年生「基礎演習D」の授業にお邪魔しました。
入学してまだ1カ月足らず、1年生は何を学んでいるのでしょうか。
「基礎演習D」は、柔道整復師に必要な知識や技術を学ぶ授業とは少し違います。専門的な授業の理解を助ける、「勉強するための勉強」といったような科目。
グループに分かれ、話し合っている課題のテーマは「我々はなぜ学ぶのか」。


「柔道整復師になるため」「生きていくため」「お金を得るため」など、
各グループから様々な意見が出ます。
どれも間違いではありません。担当の桃井先生は、学生の意見にうなずきながら「自分で動く力を手に入れるため」と話します。

何かしたいことがあっても、知識が無いと動くことができない。
たとえば、柔道整復師であれば「選手に早く復帰してもらいたい」と思っても、そのためにどうすれば良いかわからなければ、先に進めないですよね。
「じゃあ、どうすればわかるのか」、それが学びに繋がります。
「お金をたくさん得たい」なら「接骨院を開業しよう」「じゃあ、そのためには何が必要?」。
動けば動くほど、疑問は生まれ、その都度学ぶことでさらに知識が身についていきます。
では、どうやって学べばいいのでしょうか。
次は「インターネットを使った勉強方法」をグループで考えることに。

インターネットで情報を調べるだけではなく、YoutubeやTiktokの解説動画、勉強アプリ、3Dで骨格を確認できるサイトなど、活用方法が次から次へと出てきます。
「すごい!それ便利やね」「知らなかった」と早速アプリをダウンロードする学生も。
共有することで、勉強方法がどんどん増えていきます。

ChatGPTも使ったことのある学生がほとんど。さすが、デジタルネイティブ世代です。
とはいえ、ChatGPTの言うことをうのみにするのは危険。
正しい情報か確かめることが大切です。
そのためにも、桃井先生がおすすめしていたのは「授業の予習に使う」こと。
次の授業で学ぶ予定の範囲をChatGPTに伝え、事前に単語や概要を予習。授業時間には、予習内容が正しいか確かめられ、さらに先生の話をしっかり聞く余裕も生まれます。
すると、黒板の内容だけでなく、先生が話したことや疑問点、自分が思ったこともノートにメモできるように。
このメモが、実はノートにはとても重要な要素なんです。
授業の後、ノートを見返しても内容がよくわからないという経験はないでしょうか。それは、黒板以外の情報が無く、どんな流れで説明された話だったのかを思い出せないからかもしれません。
メモがあることで、ノートには授業を思い出す手がかりが増え、後から復習する時にもわかりやすくなります。
勉強方法の共有、ノートのとり方、何のために学ぶのか。
今日の授業を通して、これからの勉強方法に活かそうと思ったり、みんなで共有することで勉強への不安がやわらいだり、学ぶための足場をそれぞれ少し固められたようでした。
まだ始まったばかりの柔道整復師への道。助け合いながら進んでいきます。








