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鍼灸学科ってどんなところ? 学内セミナーを開催しました

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校・広報Tです。

本校では、高校を卒業してすぐの学生だけでなく、大学卒業後に進学した人、働きながら通っている人など、さまざまな背景を持つ人が学んでいます。
その中には、本校卒業後に他の学科へ「内部進学」した学生も多くいます。
先日、「鍼灸の学びをプラスしようかな」と内部進学を考えている学生向けに、鍼灸学科による学内セミナーが行われました。

セミナーは二部構成。第一部では鍼灸の概要を学び、第二部では、美容鍼灸体験がありました。

第一部 鍼灸とは?

鍼灸学科の日開先生が担当する第一部。アスレティックトレーナー(AT)コースの1年生が参加していました。

「鍼灸とは、鍼(はり)や灸(きゅう)を使って、ツボに刺激を与える治療法」
「医療、スポーツ、美容など幅広く利用されている」
「鍼の中には、刺さない鍼もある」
など、基本的な説明を受けた後、早速、実際に鍼を打ってみることに。
といっても、人の身体に打つのではなく練習用のシリコンを使います。

太さの異なる2種類の鍼を順番に打ち、違いを実感します。
0.4mm違うだけで、打ちやすさが全く変わるそう。「わ、本当だ」と声があがっていました。

続いては「脈診」に挑戦。
「脈診」は脈を診ることで身体の状態を把握する、東洋医学の診察方法です。
セミナーでは、施術の前後に脈診をおこない、どのように身体が変化したかを確認しました。
まずは、現在の身体の状態を確認するために、脈を診ていきます。

指の沿わせ方にも細かなルールがあるため、日開先生に何度も確認。脈の速さや強さが把握できたら、左右の肋骨の溝辺りに施術をしていきます。ここは、ストレスが溜まっていると張りやすくなる場所だそうです。

軽く押さえてみると「ちょっと痛い感じがする」とのこと。

そこで登場したのが、日開先生が手に持っている、小さな太鼓のような槌と棒。お祭りでも始まるのかと思いきや……実はこれも、冒頭に説明があった「刺さない鍼」の一種なんです。

カン、カン、カン。棒を打つ音が教室に響きます。

さて、脈に変化はあったでしょうか……。
「遅くなってます!」
しっかり効果を感じることができました。

続いて、飛び入り参加の柔道整復学科・桃井先生にもモデルになってもらいました。

脈を確認した後に、コン、コン、コン。
「さっきと音が違う」
人によって反応が異なることがよくわかります。再度、脈を確認してみると、施術前に比べてゆったりに。
桃井先生も「なんだか少しあったかく、血の巡りがよくなっている感じがします」とのことで、効果がしっかり出ているようでした。

その後、頭痛や生理痛に効くツボへのお灸を体験。少し押さえるだけで「痛い!」と声が出る人もいれば、お灸をしても少し熱く感じる程度の人もいたりと、反応は人それぞれです。
鍼灸が、その人に合わせてオーダーメイドで対応できる施術法だということを実感し、第一部は終了しました。

参加したATコースの学生に感想を聞きました。

「打たない鍼やお灸でも、ちょっと刺激しただけですぐ変化があって驚きました。ATのアプローチは時間をかけて身体を改善させることが多いので、そこに大きな違いを感じました」

「将来、スポーツの仕事に就きたいと思っています。ATとしてだけではなく、医療の面からもアプローチしたいなと鍼灸に興味を持って参加しました。普段、学んでいることとは違った視点で、身体のことを知れて勉強になりました」

東洋医療の考え方やアプローチと、ATの学びの違いに魅力を感じる時間になりました。

第二部 美容鍼灸を体験

本校の鍼灸学科では、顔面部の美容を目的とした鍼灸をはじめ、栄養学や皮膚解剖学などを学ぶ「トータル美容専攻」を設けています。第二部では「トータル美容専攻」の学生から施術を受けていきます。学生のほかに、職員も数名、体験参加しました。

教室にずらりと並べられたベッドが壮観です。
まずは、担当の鍼灸学科学生と体験者がペアに。体験者が気になっている肌悩みなどを、学生が聞き取ります。

日々、肌の悩みが増え続けている筆者も、一緒に体験! たるみにシミ、ほうれい線も……これでもかとばかりに、お願いしてしまいました。
盛りだくさんなオーダーにも、「じゃあ、まずはここに鍼を打って。電気鍼もしていきましょうか」とひとつひとつ丁寧に提案してくれます。
施術中の声かけも適切で、(今、何をしているんだろう?)と不安になることがありませんでした。
だんだんと、教室はリラックスした雰囲気に。鍼灸学科の学生は、こうした空間を作り出す心遣いも、普段から磨いていることが分かります。

他学科コースの学生にとっては、鍼灸学科の学生と直接話ができる機会でもありました。内部進学後、鍼灸学科で学ぶイメージも明確になったのではないでしょうか。

終了後、参加者の皆さんはとてもすっきりした表情に。
鍼灸学科を全身で感じ、知ることができる学内セミナーでした。

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