CLOSE

オフィシャルブログ

「大阪エヴェッサ×履正社 スペシャルオープンキャンパス」レポート・前編

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校・広報Tです。

7/27(日)、スペシャルなオープンキャンパスが行われました。
大阪エヴェッサの竹内譲次選手、西村剛ヘッドトレーナー、本校アスレティックトレーナーコース教員・部谷祐紀のトークショーから始まる、特別仕様となりました。

トークショーの様子を前後編に分け、お届けします。

トークショーのテーマは「プロチームトレーナーになろう!」

冒頭は、2007年からプロのバスケットプレーヤーとして活躍する竹内選手と、2015年から大阪エヴェッサのトレーナーを務める西村ヘッドトレーナーによるお話から。それぞれの視点で「プロチームのトレーナー」についてお話しいただきました。

トレーナー、選手の信頼関係

大阪エヴェッサは現在、西村ヘッドトレーナーのほか、アスレティックトレーナー2名、ストレングス&コンディショニングコーチ1名の4名体制で選手をサポートされています。

――多くの選手と関わる中、トレーナーとしてどのようなことを心がけていらっしゃいますか。

西村ヘッドトレーナー「まず、『選手とトレーナー』という関係の前に、『人と人』として信頼関係を築くことが大事だと思っています。自分自身を知ってもらって、その上でトレーナーの立場で話すようにしています。選手に対して『私がトレーナーだから、こうだ』と言うのではなくて、人として話す。新しい選手が入ってくる時期は、特に気をつけるようにしています」

――選手の立場からは、いかがでしょうか。

竹内選手「僕たち選手はプレーをするのが仕事で、トレーナーの方々は選手をより良い状態で試合や練習に臨めるよう身体を整えるのが仕事だとは思います。でも、『トレーナーがケアをやってくれて当たり前』という考えは持たないようにしています。やっぱり自分たちが真摯な態度で接するから、トレーナーも一生懸命、選手のために時間を割いてやってくれると思うので。チームは選手だけではなく、コーチもいればトレーナーもいて、フロントにもたくさんの方々がいるから成り立っています。選手が他の方々を自分より下に見てしまうのは、チームにとって一番良くないことだと思うので、当たり前だと思わないよう気をつけています」

40歳の今も現役でプレーし続けている竹内選手。身体のメンテナンスについても、トレーナーに頼りすぎないよう「よく食べて、良く練習して、よく寝ることを意識しています」と語っていました。

トレーナーに必要な資格

アスレティックトレーナーやストレングス系の資格、医療国家免許など、トレーナーの仕事に関係する資格は多岐にわたります。どのような資格を持つ人が、実際のスポーツ現場で活躍されているのでしょうか。

――大阪エヴェッサのトレーナーの方々は、どのような資格をお持ちですか。

西村ヘッドトレーナー「僕自身は、NATA-ATCとNSCA-CSCSという、アスレティックトレーナー系、ストレングス系両方の資格を持っています。他のトレーナーは、JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)と鍼灸師の資格を持っています」

――プロのバスケットボールチームでは、JSPO-ATを持っている方が多いのでしょうか。

西村ヘッドトレーナー「そうですね。大体の方がアスレティックトレーナーの資格は持っています。来シーズンから、チームに必ず1人、JSPO-ATまたはNATA-ATCの資格保持者がいないといけなくなります。業界の傾向としては、鍼灸の資格の他に、理学療法士の資格を持っている方もいますね」

履正社のインターン制度について

本校のアスレティックトレーナーコースには、2年制課程修了後にプロスポーツチームのトレーナースタッフとして最大1年間インターンで働く「アドバンスコース」があります。
派遣先はバスケットボールのBリーグ、サッカーのJリーグ、ラグビーのリーグワン、野球の四国アイランドリーグplus など様々で、大阪エヴェッサにも多くの学生がインターンとして現場経験を積んでいます。

――インターン期間中、本校の学生は、どのような活動をしているのでしょうか。

西村ヘッドトレーナー「基本的には、僕たちが普段している仕事を見てもらいながら、完全に任せるわけではないですが、練習前の準備や練習後のアイシング準備などを、実際に体験してもらっています。練習だけでなく試合にも帯同するので、竹内選手含め、色々な選手やスタッフとコミュニケーションをよく取っていますね」

ここで、昨年大阪エヴェッサのインターンを経験した、本校アスレティックトレーナーコースの卒業生、田中愛咲さんから動画のメッセージが。
現在、田中さんは大阪エヴェッサU-15でトレーナーを務めています。

■履正社を選んだ理由は?
高校生の頃、プロバスケチームの試合で活躍するトレーナーの姿を見て、自分もいつか選手を支えられるトレーナーになりたいと思いました。トレーナーを目指す方法を調べていくうちに、履正社がインターンでプロチームに行けると知り、私も絶対インターンに行きたいと思い、履正社に入学しました。

■インターン中の活動内容
最初は体育館やトレーナールームの準備などを担当していました。そういった当たり前の仕事ができるようになってから、トレーナーとしての仕事もだんだん任せてもらえるようになりました。毎日おこなっていたのは、選手の健康管理と、練習後のアイシングです。

■インターンを経験して
学校では経験できない、プロの世界だからこそ学べることがたくさんありました。たとえば、選手との関わり方だったり、彼らが試合でパフォーマンスを発揮するために、トレーナーとしてどのような準備をするべきなのか、などです。

■履正社での学びで、現在役に立っていること
学生時代、部谷先生が担当する履正社高校陸上部で実習していました。その時、選手やコーチといった、「人との関わり方」について細かく指導してもらったので、その部分は、私の強みとしてインターン時から現在にかけて活かされているなと思います。また、準備の大切さや根拠を持って人に説明することも、実習で学びました。今、トレーナーとして働くうえでも心がけています。

■トレーナーを目指す高校生へ
私も、高校生の頃「トレーナーになりたい」と思っていました。そう思い続けた結果、現在こうしてトレーナーをさせてもらえることになったので、一番最初に抱いた気持ちを大事に、夢に向かって突き進んでください。

前編はここまで。
後編では、トレーナーとして求められる人間力や、トレーナーのやりがいなどについてお届けします。

次回もお楽しみに!

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス 資料請求 LINEで相談