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理学療法学科

たかが1度、されど1度。理学療法士が「関節可動域」にこだわる理由

皆さん、こんにちは。

履正社国際医療スポーツ専門学校、理学療法学科教員の相星です。

理学療法の勉強を始めると、最初に学ぶ基礎的な評価の一つに「関節可動域(ROM:Range of Motion)測定」があります。

これは、関節がどれくらいの角度まで動くかを専用の角度計(ゴニオメーター)で測るものです。

「角度を測るだけ?」と思うかもしれませんが、実はこの「角度」に、アスリートのパフォーマンス向上と怪我予防のヒントが隠されているのです。

今回は、理学療法士がなぜ「可動域」にこだわるのか、その理由をお話しします。

1. 「動く範囲」がパフォーマンスの限界を決める

スポーツにおいて、関節が広く、スムーズに動くことは大きな武器になります。

例えば、野球の投球動作。

肩関節や股関節の可動域が広ければ、それだけ大きなテイクバックが取れ、ボールに力を伝える時間が長くなります。結果として、球速アップや、負担の少ないフォームにつながります。

逆に、どんなに筋力があっても、関節が硬くて動かなければ、その筋力を最大限に発揮することはできません。可動域は、パフォーマンスの「土台」なのです。

2. 「動かない範囲」が怪我を招く

もっと恐ろしいのは、可動域の制限が怪我に直結することです。

特定の関節が硬いと、身体は無意識に他の関節でその動きを補おうとします(これを「代償動作」と呼びます)。

腰が硬い選手が無理に体を反らせば、腰椎に過度な負担がかかり、腰痛の原因になります。膝の怪我だと思っていた原因が、実は股関節の硬さにあった、というケースは非常に多いのです。

私たちは、単に角度を測るだけでなく、どこの可動域が足りないのか、そしてそれが全身にどう影響しているのかを分析します。

3. 「理想の可動域」を科学的に作り出す

では、とにかく柔らかければ良いのでしょうか?答えは「ノー」です。

スポーツによっては、柔らかすぎることが不安定さにつながり、怪我のリスクになることもあります。

理学療法士は、競技特性、選手のポジション、そして個人の身体特性を考慮し、解剖学・生理学の知識を基に、その選手にとっての「最適で、かつコントロール可能な可動域」を作り出します。

最後に

たった1度の可動域の違いが、自己ベスト更新につながるかもしれない。あるいは、選手生命を脅かす怪我を防ぐかもしれない。

その「1度」の重みを知り、科学的なアプローチで選手の身体を変えていく。それが、理学療法士の面白さであり、奥深さです。

履正社で、この「動くこと」の真髄を一緒に学びませんか?

(※画像は、測定時に使用する角度計です!)

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