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理学療法学科

え、動かない!? 脳卒中後の「動きたい」と「動ける」のフシギ – スポーツにも通じる体の仕組み –

皆さん、こんにちは! 理学療法学科教員の相星です!

今回は、脳卒中後に起こる「動きたい」という気持ちと「実際に動かせる」ことのズレについて解説します。この話は、皆さんのスポーツパフォーマンスにも繋がる体の仕組みを理解するヒントになりますよ!

「動きたい!」≠「動ける!」 – 脳からの指令の重要性 –

自分の意思で体を目的に向かって動かすことを「随意運動」と言います。脳卒中などで脳がダメージを受けると、この「動きたい!」という頭からの指令が筋肉にうまく伝わらなくなることがあります。これが随意運動の障害です。例えるなら、高性能ゲームコントローラーのケーブルが抜けたような状態です。

一方、「筋力」は筋肉そのものが持っている力のこと。脳卒中になると、脳からの指令が不十分になり筋肉を使わなくなるため、筋力も低下します。しかし、「筋肉の力は少し残っているのに、思ったように体を動かせない」という状態も多くあります。これは、筋肉というガソリンタンクには燃料があるのに、エンジンに伝える配線(神経の経路)がうまく機能していないイメージです。

随意運動と筋力 – 指令系統とエンジンの関係 –

「動きたい!」という気持ち(脳の働き)と、「実際に体を動かす力」(脳からの指令と筋肉の力)は別物です。脳卒中では、指令を出す脳の司令室や、指令を伝える神経の高速道路がダメージを受けやすいため、筋肉に力があっても、正確な指示が届かずスムーズに動かせなくなることが多いのです。これは、スポーツで筋力があっても、正しいフォームを脳が指令できなければ、力を発揮できないのと同じです。

リハビリの目的 – 脳と体のネットワーク再構築 –

脳卒中後のリハビリは、途切れた脳と体の間のネットワークを再び繋ぎ直すトレーニングです。正しい動きを体で覚えたり、日常生活に必要な動作を繰り返し練習したりすることで、脳からの指令が筋肉に伝わりやすくなり、「動きたい!」と思った時に「ちゃんと動ける!」体を取り戻すことを目指します。

まとめ – 複雑な連携プレーで動く僕たちの体 –

脳卒中後の「動けない」には、

  1. 脳からの「動きたい!」という指令が、筋肉にうまく伝わらない(随意運動の障害)
  2. その結果、筋肉を使わないことで、筋肉そのものの力が弱くなる(筋力低下)

という側面があります。

スポーツで最高のパフォーマンスを発揮するためには、筋力だけでなく、それを意図通りに動かすための脳からの正確な指令が不可欠です。脳卒中後のリハビリは、まさにこの「動かすための指令系統」を再構築するトレーニングなのです。

自分の体の動きの仕組みを理解することは、スポーツのパフォーマンス向上にも繋がります。周りに脳卒中になった方がいたら、その大変さを理解し、温かく応援してあげてください。

作成・監修:履正社国際医療スポーツ専門学校
理学療法学科 教員 相星

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