2025.11.19

理学療法士の学校選び、最後の決め手は？「＋α」で切り拓く未来のキャリア

理学療法士を目指す高校3年生の皆さん。いよいよ進路決定も大詰めですね。「理学療法士になる」という夢は決まっていても、「どの学校を選べばいいんだろう？」とパンフレットを見比べ、悩んでいる人もおられるのではないでしょうか。

「国家試験の合格率が高い」「実習先が豊富」「設備がきれい」…どれも大切な要素です。でも、もし多くの学校が同じように見えて決め手に欠けると感じているなら、ぜひ「理学療法士の国家資格＋α」という視点で学校を選んでみてください。

なぜなら、理学療法士の資格取得はゴールではなく、長いキャリアのスタートだからです。これからの時代、医療・介護の現場はもちろん、スポーツ界や海外など、活躍の場が広がる中で「あなたにしかできないこと」を持つ理学療法士がより必要とされていきます。

今回は、未来の理学療法士として輝くために、特に注目してほしい２つの「＋α」についてお話しします。

1. スポーツ現場で本当に「選ばれる」人材とは？

〜「PT × アスレティックトレーナー」の圧倒的強み〜

「将来はスポーツ選手を支えたい！」そう思って理学療法士を目指す人は多いでしょう。素晴らしい夢です。

もちろん、PTはリハビリの専門家として、怪我をした選手が再びプレーできるように導く重要な役割を担います。しかし、スポーツの現場はもっと複雑です。

怪我の「予防」はどうする？
試合中の「応急処置」は誰が？
リハビリ後の「競技復帰」に向けたトレーニングは？
日々の「コンディショニング」は？

これらの領域を専門的にカバーするのが、「アスレティックトレーナー（AT）」です。

リハビリの段階から、競技復帰を見据えたトレーニングを指導できる。
怪我の予防プログラムを作成し、選手のパフォーマンス向上にも貢献できる。

このように、怪我の発生から予防、そして競技復帰までをシームレスにサポートできるのが「PT＋AT」の最大の強みです。

多くの現場では、PTとATが連携して選手をサポートします。もし、あなたが「PTの知識（医学的リハビリ）」と「ATの知識（現場での予防・復帰）」の両方を持つ専門家だとしたら？

「理学療法士の資格を取ってから、ATの資格も…」と考える人もいますが、両方を取得するには膨大な時間と努力が必要です。もし、学生のうちに「同時取得」できるカリキュラムを持つ学校があるなら、それは非常に効率的かつ実践的な環境だと言えます。スポーツ分野での活躍を目指すなら、この「＋α」は大きな武器になるはずです。