
こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部Mです。
先日、理学療法学科1年生(昼間部/夜間部)を対象にした「プロフェッショナルミーティング」が行われました。
理学療法学科のブログをお借りして、講演の様子をレポートします。
※プロフェッショナルミーティングの詳細については、昨年度のブログをご参照ください。
今年度、第一回目の講義にご登壇いただいたのは草原 翔さん。
草原さんは理学療法学科の9期生。現在、和歌山県にある「中江病院リハビリテーションセンター」で勤務されています。また、アスレティックトレーナー資格保持者であり、病院勤務の傍ら、男子バレーボールの強豪校・開智高校でチームトレーナーとしても活躍中です。

「スポーツ分野で活躍できる理学療法士になりたい」。
お話はまず、自己紹介から。草原さんはハンドボール部出身。高校2年生のとき、試合中に足首をねんざしてしまったことが転機となります。手術を行い、リハビリを経て日常生活には復帰できたものの、スポーツに特化したリハビリやケアを受ける機会がなく、その後、部活動では苦労することに。
「自己流でテーピングを行い、試合に出るときは痛み止めが欠かせなかった」と草原さん。結果、大会で自身の力を出し切れず、悔いが残ってしまいます。
「スポーツ分野で活躍できる理学療法士になりたい。リハビリ中だけでなく、復帰後も選手を支えたい」。そう考えた草原さんは、地元で有名なスポーツ整形に強い病院に電話。病院見学に向かいます(高校生でこの行動力!)。
たまたまその病院で実習をしていた本校理学療法学科の学生に遭遇。「スポーツに強い理学療法士を目指すなら、履正社いいよ」と勧められ、進学を決意します。

PT(理学療法士)×AT(アスレティックトレーナー)だからできる働き方とは。
今回の講演テーマは「理学療法士×アスレティックトレーナーの働き方について」。
まずは草原さんが普段、勤務している病院での職務内容や、帯同しているチームについて、詳しくお話くださいました。
特にチームトレーナーとしての活動内容は、エピソードが具体的で、PTとAT、ふたつの資格を持っていることで得られるメリットがわかりやすく、うんうんとうなずきながらメモを取る学生の姿が見られました。
またお話の途中、選手が実際にケガをしてしまった瞬間の動画を見せてもらいました(※ご本人をはじめとする関係各位に了承を得た上で公開しています)。「この選手の外傷は、ねんざ、骨折、肉離れ……、どれだと思いますか?」。草原さんに水を向けられ、目を凝らして動画を確認する学生たち。

どんな風に乗り越えた? 資格取得までのリアル。
続いて、学生時代の「勉強方法」についてのお話。元々勉強が苦手で、覚えることが多い医療の学びにはたくさんの「壁」があったと言います。そんな草原さんですが、さまざまな工夫をしながら、楽しく効率的に覚える方法を習得していったそうです。

写真もそのうちのひとつ(筋肉自慢タイムではありません)。「上腕二頭筋をカッコよくみせられるポーズは?」というお題に沿って、筋肉の名前を覚えています。
トレーナーは、横のつながりが大事。
最後に質疑応答タイム。学生から「現在、メインで帯同している高校バレーボール部とは、どのようなご縁でつながったんですか」と質問が出ました。
「トレーナーは、人づてで声がかかるケースがとても多いです。ですので、横のつながりが大切です」と草原さん。「自分でエントリーする、いわゆる『売り込む』形もありますが、多いのは紹介です」。
和歌山県はPTとAT、両方を所持している人の割合がまだまだ少ないのだとか。スポーツ強豪校のチームトレーナーという、希少なチャンスをものにできるのも、草原さんがふたつの資格を持っており、たゆまぬ努力を続けているからこそ、ですね。
自身の「なりたいPT像」を思い描く。
学生達は、このプロフェッショナルミーティングを通して、「なりたい理学療法士像」を少しずつ描いていきます。草原さんが学生時代から抱いてきた「トレーナーになりたい」「選手を支えたい」という熱い想いは、大きな刺激になったことでしょう。
「あなたは、どんな理学療法士になりたいですか」。
この問いに答えるべく、1年生たちの日々がより深く、濃い日々に変わっていくことを願っています。
草原さん、貴重なお話をありがとうございました!

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