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日常生活(ブログ)

理学療法学科

連載:理学療法学科海外研修 in ベトナム⑤

2025年8月29日(木)ベトナム海外研修Day5

「義足と歩行分析ーベトナムの義足事情」

 研修5日目は、ホーチミン市にある整形機能回復センターを訪問しました。この施設は、整形外科的外傷や切断、脊髄損傷、熱傷などに対する治療とリハビリテーションを専門とする、ベトナムでも有数の医療機関です。

 今回の見学では、義足の製作過程を間近で見ることができました。

採型からソケットの作成、フィッティング、歩行分析、そして修正までの一連の流れを、現地のスタッフが丁寧に説明してくださり、学生たちは真剣な眼差しで見学していました。

 ベトナムでは、生活習慣病や交通事故による切断事例が多く、義足のニーズは非常に高いとのこと。

しかし、義足の製作には高いコストがかかるため、経済的に困難な方には、最低限の支持性を目的とした義足が提供されることも多いそうです。

 義足は一度作って終わりではなく、経済的なメンテナンスが必要であるため、患者さんの生活環境や経済状況の把握が非常に重要であることを学びました。

 また、JICAから派遣されている作業療法士の方とも出会うことができました。国際貢献の現場で働くその姿は、学生たちにとって非常に大きな刺激となりました。

「ないものばかり」「買いたくても買えない」そんな環境の中で、どうすればリハビリテーションを広めていけるのか。その問いに向き合いながら、現地の人々と共に歩む姿勢に、学生たちの視野は大きく広がったようです。

 午後は、ホーチミン市内での自由行動。

 学生たちはベンタン市場やドンコイ通りを散策し、ベトナム雑貨屋やお土産をたんまり購入。中には、現地の方達と即席でサッカーを楽しむ学生もいて、異文化交流を全身で体感していました。

 夜は、研修最後の夕食。

これまでの5日間を振り返りながら、笑顔と感謝の気持ちがあふれる時間となりました。

「最初は不安だったけど、来てよかった」

「もっと学びたいことが増えた」

そんな声があちらこちらから聞こえ、学生たちの成長を感じる瞬間でした。

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