2025年8月27日(水)ベトナム海外研修Day3
「伝統医療と西洋の融合-メコンデルタの医療現場」
研修3日目は、ベトナム南部のメコンデルタ地域へ。

この地域はココナッツの名産地として知られ、一帯にはジャングルのようにココナッツの木が広がっています。そんな自然豊かな土地にあるのが、ベンチェ省伝統医療院です。

この病院では、数百年の歴史を持つベトナム伝統医療と、私たちにも馴染みのある西洋のリハビリテーション技術が融合されています。写真は薬を作っている工場です。

薬草を何百種類も融合した薬湯を煎じて飲む治療、薬草を使ったスチームサウナ、伝統的なマッサージなどが行われている一方で、超音波治療器、衝撃波治療器、牽引装置などの物理療法機器も導入されており、運動療法や小児リハビリテーションも積極的に行われていました。

学生たちは、伝統医療を大切にしながらも、現代的なリハビリテーションを取り入れている施設に驚きと感動を覚えていました。
「国が違えば、リハビリテーションへの向き合い方も随分と変わってくる」
そんな気づきが、学生たちの視野を大きく広げてくれました。
午後は、チャビン省中央病院を訪問。

この病院では、医師も交えてのケースカンファレンスが行われ、学生たちは緊張した面持ちで、自分たちの意見を発表していました。


「日本ではこのようなケースはどう治療していますか?」と現地のDr.から質問を受ける場面もあり、学生たちは真剣に考え、教員の助言を受けながら意見を伝えていました。
伝統医療と現代医療、国による医療観の違い、そして自分たちが理学療法士としてどう向き合うべきか。
それぞれに感じたことを胸に秘め、3日目を終えました。







