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日常生活(ブログ)

理学療法学科

連載:理学療法学科海外研修 in ベトナム②

2025年8月26日(火)ベトナム海外研修Day2

「農村部のリハビリに触れる-タイニン省での学び」

 研修2日目は、ホーチミン市から約3時間の道のりを経て、カンボジアとの国境近くに位置するタイニン省へ向かいました。

 バスは凸凹した道を進みながら、農村地帯を抜けて目的地へ。都市部とは異なる風景に、学生たちは静かに目を向けながらこれから始まる学びに備えていました。

 到着したのはタイニン省リハビリテーション病院。

 かつてはボロボロの建物で、クーラーもない病室を備えた地方の中核病院でした。しかし、現在は新しい建物に建て替えられ、設備も整い、環境が大きく改善されていることに驚かされました。それでも都市部の病院と比べると、限られた資源の中で工夫を凝らしながら医療を提供している様子が伝わってきます。

この日は、実際の患者様を診させていただく貴重な機会をいただきました。

学生たちはグループに分かれて評価を行い、どのようなアプローチが適切かを真剣に検討。

「何もない環境の中で、できるリハビリテーションは何か」

「環境に制限がある中で、最大限のサービスを提供するにはどうしたら良いか」

という問いに向き合いながら、現地の理学療法士と意見交換を行いました。

教員からのアドバイスを受けながら、学生たちは自分の考えを言葉にし、現地スタッフと積極的にコミュニケーションを取る姿勢が印象的でした。

 日本の医療環境が「当たり前」ではないこと、そして日本でも理想的な環境が整っているとは限らないことを実感し、

「今ある状況で、自分は何を考え、目の前の人に最大限の理学療法を提供するためには何ができるか」

という本質的な問いに向き合う、非常に濃密な時間となりました。

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