皆さんこんにちは。いよいよ国家試験も近づいてきましたね。受験生は体調に気を付けてくださいね♪
本日は運動学の範囲となります!
59回午後71
膝関節で正しいのはどれか。
1.膝関節は顆状関節である。
2.内側半月はO字状の形状である。
3.外側側副靱帯は屈曲時に緊張する。
4.前十字靱帯は脛骨の後方への逸脱を防いでいる。
5.完全伸展位に近づくと脛骨は大腿に対し外旋する。
解説
この問題は、運動学の分野です。
問題文を読めば1つ選べばよいのですが、模範解答として複数の正解があるため、複数の選択肢を正解として採点するとなっています。
正解は1と5です。
解説としては、
2.外側半月はO字状の形状で、内側半月はC字状の形状です。
3.側副靱帯は内側・外側ともに、伸展時に緊張し、屈曲時は弛緩します。
4.後十字靱帯は後方への逸脱を防ぎ、前十字靱帯は脛骨の前方への逸脱を防ぎます。
5.完全伸展位に近づくと脛骨が大腿に対して外旋する動きは、終末強制回旋運動のことです。
1の選択肢に関しては、脛骨大腿関節(膝関節)は文献によって、①蝶番関節(らせん関節)というものと、②顆状関節(双顆状関節、二顆関節)というものに分かれています。特に、らせん関節と双顆状関節として記載されています。
①・蝶番関節:骨の長軸に対して運動軸が直角であり、1方向のみの運動が行われる。ドアの蝶番に似た形状である。
・らせん関節:蝶番関節に似ているが、骨の長軸と運動軸が直角でないため、運動がらせん様の動きをする。
②・顆状関節:関節頭はいびつな形をした球状で、関節窩はそれに対したくぼみを有している。楕円関節を同じものとする場合がある。
・双顆状関節、二顆関節:一方の関節面に二つの顆があり、他方の関節面が凹面あるいは平面である。
膝関節の分類として、認識しておいてください。
(引用・参考文献)
・『基礎運動学』 医歯薬出版
・『解剖学講義』 南山堂
・『標準理学療法学 運動療法学 総論』 医学書院
このブログは、現在リアルに授業を担当している教員が、国家試験解説を出来るだけわかりやすく説明しています。是非参考にしてみてください♪
では、次回をお楽しみに!








