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日常生活(ブログ)

理学療法学科

専門学校教員が解説する【理学療法 国家試験解説!】

皆さんこんにちは!新年1回目は、物理療法の問題からスタートです!

第56回午後問題8

極超短波療法の図を示す。 aに対するbの照射強度はどれか。

1.   約0.2倍

2.   約0.7倍

3.   約1.4倍

4.   約2.8倍

5.   約5.6倍

解説

照射強度を考える際のポイントは以下の3点です。

①発生源からのエネルギー出力

②距離:逆二乗の法則

③角度:Lambertの余弦の法則

今回の問題では①については記載がないので、a・bで同一と考え②と③を考えていきましょう。

②距離:逆二乗の法則

「照射強度は発生源からの距離の二乗に反比例する」

a:20cm

b:10cm

aとbを比べると、aの方が2倍距離が長くなります。

距離が2倍ということは、1/2²=1/4倍の照射強度になります。

今回はaに対するbの強度なので、bはaに対して4倍の強度となります。

③角度:Lambertの余弦の法則

「照射強度は発生源と治療部位を結ぶ線と体表に対する垂直軸のなす角の余弦(コサイン)に比例する」

  0°:100%

30°:約87%

45°:約70%

60°:50%

問題の図に照射角度が記載されていますが、基準線が異なるので実際は下記の角度と照射強度になります。

a:  0°→100%

b:45°→約70%

②と③を合わせて計算してみましょう。

4倍×0.70倍=2.8倍

解答:4

照射強度の問題は距離と角度でどう増減するかの理解が重要です。距離が遠くなる、角度が大きくなるほど照射強度は弱くなることを忘れずに、計算間違えがないようにしていきましょう。

このブログは、現在リアルに授業を担当している教員が、国家試験解説を出来るだけわかりやすく説明しています。是非参考にしてみてください♪

では、次回をお楽しみに!

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