2年生の「日常生活活動Ⅱ」の授業で介助について勉強しました。
その内容について一部記載します。
介助は実技で技術を磨くことも必要ですが、動作の特性を理解することが重要になってきます。
また、介助する前の環境設定や手順の確認など、事前準備も大切です。
他にも、実際の現場では多職種が介助に携わるので、統一した方法で介助できるかどうかも大切ですね。
理学療法士は姿勢や動作を診るプロなので、対象者の動作から介助方法を検討するのは得意なはずですが、必要以上の介助をしている場面を見かけることがあります。
前述したように、実際の現場では多職種が携わるのですが、職種や個人によって介助に対する考え方が異なっているケースも多々あります。
よくあるケースとして、対象者が楽に動けるように手厚い介助をする。
そうすると手厚い介助を受けた方は、何て優しい職員さんだと思い感謝を述べる。
職員は感謝の言葉が嬉しく、その後も手厚い介助を行う。
一見心温まる話のように思えますが、これは対象者の為になっているでしょうか?
「生活リハビリテーション」という言葉があります。
これは、日常生活の中で行う動作は活動でありリハビリテーションだという考えです。
病気やケガをされている方、高齢の方に限らず、自分自身の能力を出来るだけ最大限使用しながら生活すれば、身体機能の維持・向上につながるということになります。
ここで先程のケースに戻ります。
手厚い介助をすることで気持ちは満足するかもしれませんが、「生活リハビリテーション」の観点から考えるとどうでしょう?
対象者のリハビリテーションの場面を奪っていないでしょうか?
理学療法士はリハビリテーションの専門職として活躍しますが、直接関与するリハビリテーション場面以外での活動まで考えられるとより良い効果があるのではないでしょうか。
そのために、多職種で統一した考えができるよう理学療法士から説明できることも重要になります。
説明するには自分の考えを持って、それを言語化できることも必要ですね。
リハビリテーションを行うにも、介助を行うにも、画一的にならずに対象者に合わせた方法を考えられるようになってくれることを期待しています。









