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日常生活(ブログ)

理学療法学科

【vol.3】第二回「プロフェッショナルミーティング」が行われました

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。
理学療法学科の特別授業「プロフェッショナルミーティング」についての記事を4回にわたって掲載しています。

<前回までの記事はこちら>
【vol.1】当日の様子をレポートします
【vol.2】宇野将史さんインタビュー(前編)

今回は登壇してくださった宇野さんにクローズアップ。今後の目標や今、楽しんでいることなどをうかがいました。

宇野さんのプロフィールはこちら

楽しみのために、リハビリする。

――今現在の宇野さんについておうかがいします。目標や夢があればお聞かせください。
「営業マンなので数字を上げていきたい、とかはあります。ですが、いったん仕事のことはさておき。直近のことだと……、講演の最後にもお話しましたが、今、ゴルフをしたいと思ってまして。そのために、リハビリを頑張っています。なんていうのか……、『立つため』『歩くため』にリハビリするのって、精神的な意味でもめっちゃ大変なんです。ゴルフって絶対、歩くじゃないですか。ゴルフするために、『歩く』。そういった、活動を楽しむためのリハビリ、トレーニングなら、モチベーションも保てるのかなと感じていて。今は再生医療などもありますし、選択するかどうかは別として、いつか車椅子からは卒業したい。あきらめてはいません」

――ほかに目標などはありますか。
「ゴルフ以外にもやりたいこと、いっぱいあるんです。世界一周もしたいし、今はイタリアに行きたくて」

――どうしてイタリアに?
「家の近所のイタリアンのオーナーとめっちゃ仲良くなって、イタリア人の友達がたくさんできました。そのうちの1人のご両親がこの間、来日して、すごく可愛がってもらったんです。めっちゃイタリア語で話しかけられたけど全然わかんないので、今、勉強中です。現地に遊びに行って、イタリア語でコミュニケーションしながらいろんなところを案内してもらいたいなぁと思っています」

――宇野さんの興味の広さや行動力は、元々の性格から来るものなんですか。
「いろんな人とお話して、なんか面白そうと思ったら広がっていきますね。基本的に新しいことをしている方がワクワクするし、知らない世界を見ると、生きていることを実感できるというか。自分の世界に留まっていると『止まってる』って思っちゃう。まあ止まってる時もありますけど、根底にはそういう心の持ちようがあります。最近はいろんなところで話が転がっていくことが多くて。今回の講演もそうです。『J-Workout』という、脊髄損傷者専門のトレーニングジムがあるんですが、そこに頼まれて講演をしたのがきっかけで、(理学療法学科の)木下拓真先生と知り合いました。気づいたら一緒に飲んでました(笑)」

――早いですね(笑)。
「僕のことを気に入ってくださったみたいで。それで今回のお話をいただきました。こんな感じでちょっとした行動から何かが発展していくのもすごく楽しいし、ワクワクします」

「チャットGPTを使って、ネパール語でメッセージをやりとりしています」

――講演でも紹介されていた『ヨソダプロジェクト』についてもお話しいただけますか。ヨソダさんはネパールの女子代表ラグビー選手で、合宿中に頚椎損傷に遭われ、現在、日本でリハビリを頑張っているんですよね。
「はい。彼女も東京の『J-Workout』に通っているので会いに行ったんです。僕がこんな風に歩けるよ、と(歩く姿を)見せるとすごく喜んでくれました。講演でもお話ししましたが、僕自身も『歩けるようになるかもしれない』と力をくれた人がいたので、ヨソダにとって僕がそういう存在になったのかな、と勝手に思っていて。話を聞いていると、やっぱりネパールでの生活やリハビリは大変。僕も大変ではありましたが、日本というハード面が整っている国にいたから、ここまで回復したのかなという気持ちもある。僕はただ、クラウドファンディングで支援しただけの人間なのですが、まだまだ彼女のことを1人でも多くの方に知ってもらいたい。情報発信の一端を担えればと思っています」

――同じ脊髄損傷の方を支援する側でもいらっしゃるんですね。
「たまにヨソダからネパール語でメッセージが来るんです。チャットGPTで翻訳しながらやりとりしてるんですが、ほんまにこのネパール語で合ってるんかな、と思いながらメッセージを送ってます(笑)」

――宇野さんの行動力や人生を楽しんでいる感じ、学生は刺激を受けたんじゃないかと思いますが。
「うーん……、でも、ちょっと反省点があるんです。講演で僕がすごくポジティブな人間に映っていたみたいで。『宇野さんみたくポジティブに生きられるように頑張ります』みたいな言葉をもらったんですが、別にポジティブではないんです。そもそもポジティプの押し売りするやつ、あんまり好きじゃないんで。やらないといけないこと、やりたいことをただやってきたというか。僕と比べなくていいし、そこはちゃんと伝えれば良かったかな。いただいたお礼メールの中に、今後の自分を模索中の、ちょっと悩んでいる様子の学生さんがいました。その人には『自分の人生を、自分でしっかり考えて進んでくださいね』、という返信を送らせてもらいました」

宇野さん、ありがとうございました!

次回は最終回。講演を聞いた学生にインタビューしています。ぜひ、ご一読ください。

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