こんにちは、未来の理学療法士の皆さん!
今回は、脳卒中とその治療に使用される装具について、前回の続きをお話しさせて頂きます。このブログを初めて見た方は、前回の6月12日のブログ【脳卒中と装具(1)】からチェックしてください!
学術的な根拠
装具の使用は、科学的な根拠に基づいています。
例えば、ある研究では、装具を使用することで脳卒中患者の歩行速度と歩行の安定性が改善したと報告されています。また、脳卒中患者様では足のつま先が引っ掛かり、転倒の危険が高くなります。装具はそのひっかかり、専門用語では「Toe clearance」を改善させることが知られています。しかし、装具の使用は個々の患者の状態によります。例えば、足関節の背屈運動が可能な場合や、股関節が外旋位である場合などは、装具の使用が適応されない場合もあります。
エビデンスの紹介
装具の使用に関するエビデンスは、臨床研究によって提供されます。これらの研究は、装具が脳卒中患者の生活の質をどのように改善するかを評価します。これらの研究結果は、理学療法士が装具をどのように使用するか、どのタイプの装具が最も効果的であるかを判断するのに役立ちます。
まとめ
理学療法士としてのキャリアを進める中で、装具は重要なツールとなります。装具は科学的な根拠に基づいて使用され、脳卒中患者の生活の質を改善するための強力な手段となります。これらの知識を持つことで、未来の理学療法士としてのあなたは、患者の生活をより良くするための重要な役割を果たすことができます。
以上、今回はこのへんで終わりたいと思います。次回もお楽しみに!
参考文献:
- “Effects of Ankle-Foot Orthoses on Balance and Walking in Stroke Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis”, Journal of Physical Therapy Science, 2018.
- “The Effect of Ankle Foot Orthosis on Gait Velocity and Symmetry in Patients with Stroke”, Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases, 2019.
- “The Effects of Ankle Foot Orthosis on Functional Recovery of Stroke Patients: A Systematic Review”, Journal of Physical Therapy Science, 2020.
