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日常生活(ブログ)

理学療法学科

【vol.3】影石言光さんインタビュー(後編)

こんにちは、履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。理学療法学科の特別授業「プロフェッショナルミーティング」についての記事を4回にわたって掲載しています。

<前回までの記事はこちら>

【vol.1】当日の様子をレポートします

【vol.2】影石言光さんインタビュー(前編)

今回は登壇してくださった影石言光さんのこれまでについて。前回、「一歩踏み出すことが大切」とおっしゃった影石さんの言葉の真意とは。その理由がわかるエピソードを伺っています。ぜひご一読ください。

影石さんのプロフィールはこちら

自分だけの「スペシャル」が欲しくて。

――影石さんがトレーナーを目指したきっかけを教えてください。
「高校3年間、野球をやっていました。将来はスポーツ関連の仕事に就きたいと考えていて、中でもトレーナーの仕事に興味がありました。チームにトレーナーさんがいたので、仕事ぶりを見ていたんです。でも、どうやってトレーナーになっていいかわからなくて。それで当時、地元の滋賀に一つしかなかったスポーツ整形外科を訪ねたんです」

――それはいつ頃ですか?
「僕はまず、履正社のウェルネススポーツ科(現在のATコースLFTコース)で学んだのですが、入学してすぐの頃です。そこに所属していたトレーナーさんにお話を伺ったり、現場を見学させていただく機会を得ました。その中で、トレーナーとしてトレーニングやリハビリといった『自分だけのスペシャル』が欲しいなら、資格を取ったほうがいいよとアドバイスをいただいたんです。それでその後、新設されたばかりの理学療法学科の夜間部に内部進学しました」

――学生時代から積極的にスポーツ現場に出て、いろんな勉強会に出ていらっしゃったと聞きました。 「環境にも恵まれていたので、いろんな現場に連れて行ってもらえました。夜間部在籍時は日中働きながら夜、通学していたので、土日はほぼトレーナー活動。紹介を受けてラグビーやアメリカンフットボールの現場や、大学のトレーニングルームに行ったり」

――理学療法学科の一期生として、履正社で良かった、と思う部分はありますか。
「一期生だけに、やっぱり学校も僕たちも手探りだったと思うんですよね。実習ひとつとっても、どういうことを行うのか、どんな病院なのかといった情報がまったくない世代だったんです。そこは同期のみんなと一緒に頑張りました」

――原野を切りひらく開拓民のような(笑)。
「まさに。大変でしたが、今思えばその分、得られたこともあります。現場に合わせ、適応していく力です。何も用意されていなかったからこそ、『自分たちで現場を感じ取り、できることを考えて、何とかする』という姿勢はここで培ったと思います。今は学校にブランド力もノウハウもあるし、先生方が実習をサポートしてくれるはずですが、現場に適応する力は変わらず必要だと思いますよ」

行動を起こす原動力になるものとは。

――トレーナーのお話に戻ります。プロ野球のトレーナーになる、という目標は学生時代からお持ちだったんでしょうか。
「いえ、当時はなかったんです。職場の先輩がプロ野球のトレーナーになったことが大きいです。身近にプロスポーツの世界に行く人が現れたことで、目標になった感じですね」

――影石さんにも憧れの先輩がいたんですね。
「そうですね。その方とのつながりを頼ってプロ野球の現場に通うようになりました。関東のチームだったので、休みのたびに車を飛ばして。宮崎で行われていたキャンプにも見学に行きました」

――自分のお金と時間を使って現場に通い詰めた…。その期間は、どれぐらい続いたんですか。
「理学療法士になってから通い出したんですが、4年間ぐらいですかね。とにかく現場に足を運んで、『プロの世界ではこういうことをしないといけないんだな』とたくさんのことを吸収しました。プロの現場で見たことを、自分が関わっていたチームのトレーナー活動で実践してみたり」

――影石さん自身が、行動の人なんですね。
「スポーツの現場に限らず、仕事をしているとどうしても流れに身をまかせてしまうことってあると思うんです。でも、勉強会に参加してみるといった、ちょっとした『一歩』が、のちのち『何か』を変える。これは意識しておいた方がいいかなと」

――行動するには何が必要だと思いますか。
「『興味』『好奇心』じゃないですかね。なんか面白そう、みたいなことです。『知らない』を『知る』に変えるために、行動があるというか。僕の場合はプロ野球の世界を全然知らなかった状態から、見学に行かせてもらったことで『こんな感じなのか』『もっと知りたい』と通うようになった。こういう世界なのか、こんなことが必要なのか、じゃあこれをやろう、あれもやろう…、と、どんどん行動が増えていった感じです」

――紹介のツテをたどるのは、ちょっと勇気がいりそうですが…。
「興味があることを周囲に発信しておいて、紹介してもらうチャンスを得ることからですね。そこから、自分とちょっとした繋がりがありそうなこと、たとえば出身地が同じとかでもいい。そういうキーワードを話のネタにして、〇〇さんのお話を聞かせてください、勉強会に参加してみたい、でいいんですよ。意外に会ってくれるものですよ。まずは飛び込んでみることです」

影石さん、ありがとうございました!

次回は最終回。特別講義を受けた1年生にインタビューを行いました。講演の後、彼らの心に浮かんだ「想い」に、触れてみたいと思います。ご期待ください。

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