理学療法士教育には、解剖学・生理学・運動学という専門基礎科目があり、多くの必須科目の中でも中心的なものとなります。
今回は、新入生の解剖学への取り組みについて報告いたします。
この科目は、身体を構成する膨大な量の内容があり、学ぶのが大変だと感じる学生も多くいます。
医学部の学生のように、実際に人体の解剖を行う中で学んでいければ、教科書や映像の図譜を中心とした学習よりも知識の定着がしやすいと考えます。しかし、理学療法士の解剖教育では、直接の人体解剖は法的に認められていないため、多くの場合は模型を用いた教室内実習にて代替されています。本校においては、より効果的に学習ができるように実際の解剖後の御遺体(医学の発展目的に自身を提供された人体)にて直接触れて学ぶ機会を設けています。
しかし上記機会だけでは人体の構成イメージが不足となるため、学内にて骨格となる骨をスケッチすることで、より深く学習させています。
この骨スケッチは、授業時間だけでは不足となるため学生自身に自習も促しています。
今回は、学習の基本である学ぶ楽しさを強く感じる学生の自習風景を見かけたので数カットを撮りました。これからも、この学生たちを中心に多くの学生たちが活発に学び医療を極めていく事を切に願う今日この頃でした。
追伸;この学習の成績判定は9月初旬に口頭試問形式で「概形の理解、構造と名称の理解」を評価基準とした試験で確認していきます。
がんばれー新入生
教員:久保