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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

難病を機に人生を見つめ直し、開業に至った卒業生…チャレンジは続く!(その1)

こんにちは、アオキです。

今年(2022年)、富山県で開業した卒業生 “立花洋二先生(3期生)”の治療院を訪問しました。

その名は「けあろこ接骨院」。

ホタルイカや蜃気楼で有名な富山県滑川市にあります。

急な訪問にもかかわらず、立花先生は明るく屈託のない笑顔で迎えてくれました。

院内は清潔感あふれ、とても落ち着いた雰囲気で、いろいろ細かいところに患者さんへの配慮やこだわりを感じました。

今年42歳になった立花先生、実は40歳の時に大病を患いました。それを機に人生を見つめ直したそうです。

今回はその立花先生にいろいろ話を聞いてきましたので、アオキのブログで2回に分けて紹介したいと思います。

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アオキ:

立花先生、柔道整復師を目指したきっかけは何だったんでしょうか?

立花先生:

今回、富山県で開業しましたが、僕は大阪生まれの大阪育ち、関西の人間なんです。柔道整復師を目指したきっかけは1995年に起こった阪神淡路大震災での経験でした。

当時、中学3年生だった僕が避難所に伺った際、たくさんの柔道整復師の先生がボランティアとして被災者の方の身体や心のケアをしていたんです。もともと大人になったら誰かの役に立つような職業に就きたいと思っていましたので、その先生方の一生懸命な姿に大変感銘を受けました。「日頃、人を治してあげてお金を稼いでいるこの人たちの資格は、いざという時は人助けもできるんだ。カッコいいなぁ~」と思いました。のちに柔道整復師の国家資格を取得すれば接骨院を開業できることも知り、高校卒業後、いろいろ社会経験も積みながらお金を貯め、履正社の柔道整復学科に入学を決めました。

アオキ:

そうなんですね。震災が立花先生の人生の大きなきっかけになったんですね。

履正社で学んでいた頃の思い出や楽しかったことなどを教えてください。

立花先生:

教員の先生、講師陣の方々は大変熱心に教えてくださり、多くのことを学びました。

当時は接骨院に勤めながら夜間部に通学していたので、学校で学んだことがそのまま活かすことができました。院長の指導の下、患者さんの体を触りながら筋肉の起始停止や骨の形状など確認できました。治療に来られている患者さんにもたくさん学ばせてもらってたんですね。

それと、同期の学生のほとんどが、僕と同じように接骨院に勤めながら学校に通っていたので、共通の話題も多く学校に来るのが楽しみでした。患者さんのお悩みを解決してあげたいという同じ志を持った仲間がいたことはありがたかったです。

また、卒業した今でも履正社に連絡すれば、先生方は親身になって相談に乗ってくださるので心より感謝しています。

アオキ:

立花先生は当時から“なりたい自分”の強いイメージがあったからこそ、学校・同期の仲間・勤務先・患者さんなど、どの場面からでも多くの学びを吸収できたのでしょうね。とても素晴らしいです。

国家試験に受かって柔道整復師になった時の心境はどんな感じでしたか?

立花先生:

働きながらの勉強時間の確保は大変でしたので、国家試験に合格した時は、それからの解放感と念願の資格取得ですごく嬉しかったです。

ただ、これからがスタートだと、身の引き締まる思いもありました。

なぜなら柔道整復師として、まだまだ知識も経験もない状態です。それなのに患者さんに先生と呼ばれるのはおこがましい。

痛みに困っている患者さんを笑顔にすること、満足してもらえる施術を行うことがとても大事だと思っていたので、まずは経験や知識・技術の引き出しを多く持つこと、それを提供できるよう自分自身のコンディションを整えることなど、これからの在り方をしっかり見つめていこうと思いました。

アオキ:

国家試験に合格して、すぐに患者さんから「先生、先生」って呼ばれて、つい有頂天になってしまう人もいるかとは思うのですが、資格取得がゴールではなくスタートだという思いがあるからこそ、立花先生の中では次のステップへすぐに向き始めたんですね。

柔道整復師になって良かったことは何ですか?

立花先生:

患者さんからいただく「ありがとう」の一言です。

“誰かの役に立つ職業に就きたい”と思い、この道を選んだ自分に、自信とエネルギーを与えてくれる言葉です。

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今回のブログでは、立花先生の柔道整復師を目指したきっかけ、履正社の学生時代のことなど国家試験合格までのことをいろいろお聞きしました。次回は、開業に至るまでの経緯、闘病のこと、これからの目標などをご紹介したいと思います。

頑張っている卒業生のお話が、ブログを読んでくださっている皆さんのエネルギーになれば嬉しく思います。

立花先生、有難うございました。

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