こんにちは、教員の青木です。
先日、1年生のみなさんに「理想とする治療家・トレーナーとは、どんな人ですか?」というアンケートを行いました。
回答を読んでいて印象に残ったのは、知識や技術を身につけて痛みやケガを改善できる人だけでなく、「患者さんに寄り添い、安心感を与えられる人になりたい」と考えている学生がとても多かったことです。
例えば、こんな回答がありました。
- 「人の立場になって考え、寄り添ってくれる人」
- 「患者さんのことを一番に考えてくれる人」
- 「痛みを理解して、安心させてくれる人」
- 「患者さんの話をしっかり聞ける人」
どれも、治療家やトレーナーとして本当に大切なことですね。
では、そんな理想に近づくために、学生生活の中でどんなことを意識していけばいいんやろか?
今回は、「人を思いやる」ということについて、ちょっと考えてみたいと思います。

■ 思いやりって、どういうこと?
例えば、友達がいつもより元気がないとき。
「何かあったん?」と声をかける人もいれば、そっとしておこうと考える人もいるでしょう。
どちらが正解というわけではありません。大切なのは、「何か困っていることがあるんかなぁ?」と相手の様子に気づき、その人の気持ちや状況を想像してみることやないかなと思います。
「思いやり」とは、ただ優しくすることだけではなく、相手の立場を想像し、その人にとって何が必要なのかを考えることなんやろうなと感じます。
例えば、スカートが大嫌いな彼女に、誕生日だからとかわいいフリルのスカートをプレゼントしたら……。せっかくのプレゼントでも、困っちゃうやんなぁ。
相手を喜ばせたいという気持ちがあっても、相手のことを考えずに行動すると、思いがうまく伝わらないこともあるもんね。
私自身も、相手のことを考えているつもりが、うまく伝わらなかったことがあります。今振り返ると、そんな失敗も、自分自身の成長につながっていたのかもしれへんなぁって思います。

■ 患者さんの立場になって考えてみる
柔道整復師やトレーナーは、ケガや痛みを抱えた人と向き合う仕事です。
例えば、同じ足首の捻挫でも、患者さんによって困っていることは違います。
「歩くと痛い」という人もいれば、「部活に復帰できるか不安」という人もいるでしょう。
「周りに迷惑をかけてしまう」と悩んでいる人もいるかもしれません。
患部を評価し、必要な処置や運動を考えることはもちろん重要です。
しかし、身体を評価するだけでは、患者さんの不安や悩みまですべてわかるわけではありません。
だからこそ、しっかり話を聞き、表情にも目を向け、「この人は今、どんなことに困っているんだろう?」と考えることが大切です。
相手の気持ちを完全に理解するのは難しいかもしれません。
わからないことがあれば、本人に尋ねることもできます。
相手の気持ちを決めつけるのではなく、相手を理解しようとすること。
そして、その人の状況や気持ちに合わせて、少しでも安心できるような言葉をかけたり、必要なサポートを考えたりすること。そんな姿勢が、患者さんとの信頼関係につながっていくんとちゃうかなって思います。
■ 思いやりを育てるために、今できること
思いやりを育てるためにできること。特別なことじゃなく、ごっつい当たり前っぽいことやけど、例えばこんなことも大事かなって思います。
- 相手の話を、途中でさえぎらずに丁寧に聞いてみる。
- 自分と違う意見に出会ったとき、すぐに否定せず、その理由を想像してみる。
- 何かしてもらったとき、「ありがとう」と言葉にして伝える。
でも、忙しいときには、うまくできないこともあるでしょう。そんなときも自分を責めるのではなく、「次はどうすれば、もう少し相手の立場に立てるかな?」と振り返ってみる。その小さな積み重ねが、将来、患者さんや選手と向き合うときの土台になっていくはずです。
■ 理想の姿に近づくために
アンケートを通して、学生のみなさんが大切だと考えていること。
それは、「知識や技術を磨くこと」、そして「患者さんの話を聞き、人と向き合う姿勢を育てること」です。
その両方を大切にしながら、少しずつ理想の治療家・トレーナーに近づいていけたら素敵ですね。そのヒントは、友達との会話や日々の生活、学校の授業、実習の中にも、きっとたくさん転がっているはず。
誰かの話を聞いたり、相手の立場を想像してみたり。そんな何気ない経験も、将来、患者さんや選手と向き合うときにきっと役立つと思います。
これからの学生生活の中で、ちょっと意識してみてくださいね。
🏆【思いやりをもった人になります】🏆







