こんにちは!柔整科教員Aです。
骨や筋肉の名前を覚えるのって、漢字ばかりで本当に大変ですよね。
今日は、皆さんが臨床に出た後も腰痛治療などで必ず向き合うことになる超重要パーツ、「仙骨(せんこつ)」にまつわる面白いお話をしたいと思います。
骨盤の中心でどっしりと構えている「仙骨」。
なぜ、骨なのに仙人の「仙(神聖な、超自然的な)」というファンタジーな漢字が使われているのでしょうか?
実はこの名前の裏には、古代から続くミステリアスな歴史が隠されているんです!

なぜ「仙骨」という名前になったの?
仙骨は、英語(ラテン語由来)で「Sacrum(セイクラム)」と呼ばれます。
このSacrumの語源は、ラテン語の「Os sacrum」。直訳すると「神聖な骨」という意味になります。これを日本語に翻訳する際、「神聖な」という意味を持つ「仙」という字が当てられました。
では、なぜ昔の人はこの骨を「神聖だ」と考えたのでしょうか? 歴史を紐解くと、主に3つの説が浮かび上がってきます。
①神への「生け贄(いけにえ)」にされていたから
古代ギリシャやローマ時代、神明に動物を捧げる儀式が行われていました。その際、骨盤の中央にあり、ひと際大きくて頑丈なこの骨が「動物の体の中で最も上等な部位」とされ、神への供物として捧げられていたという説です。
②魂が宿る「復活の種」だと信じられていたから
仙骨は非常に大きく分厚い骨であるため、人が死んで土に還る時、最後まで腐らずに残る骨の1つでした。そこから「この骨には魂が宿っており、いつかここから人間が復活する」という信仰があったと言われています。
③新しい命(生殖器)を守る器だから
仙骨のすぐ近くには、子孫を残すための大切な生殖器があります。
生命の誕生という「神聖な営み」を物理的に守っている骨だから、という説です。
仙骨がとても神秘的で、重要なパーツに見えてきませんか?
実際、私たち柔道整復師にとっても機能解剖学的に仙骨は大切(神聖?)な存在です。
仙骨と腸骨を繋ぐ「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」は、上半身の重さを支え、下半身からの衝撃を吸収する、人体の「要(かなめ)」となる免震構造です。
ここがほんの数ミリずれたり動きが悪くなったりするだけで、激しい腰痛や全身の不調を引き起こします。
昔の人が「神聖な骨」と呼んだ場所は、現代の解剖学・バイオメカニクスで見ても、やはり「人体の中心となる超・重要な骨」だったということです。
次に骨格模型を見る時は、ぜひ仙骨を触りながら、古代のロマンと人体の神秘を感じてみてくださいね!







