こんにちは、柔道整復学科教員Aです。
最近は、AIを使ってさまざまな画像が簡単に作れる時代になりました。
スマホやPCですぐに見られて、とても便利ですよね。
これは、AIに作ってもらった体幹の骨格図です。
立体的で、一見とても上手に描かれているように見えます。
でも……
どこかおかしくないでしょうか?
気づけますか?

よく見ると、
骨の数が微妙に合っていなかったり、
椎骨の突起がやたら多かったり、関節の構造が解剖学的におかしかったりします。
次に、これは上腕二頭筋を描いてもらった画像です。

一見それっぽいですが、
起始や停止の位置が正確ではありません。骨もおかしいし、漢字も変!
国家試験レベルで見ると、
「これはアウトだな…」というポイントがいくつもあります。
なぜ、AIの解剖学画像はズレるのか?
実は、画像生成AIは解剖学書を理解して描いているわけではありません。
AIは、『グレイ解剖学』『プロメテウス』『ネッター解剖学』といった信頼できる解剖学書を正解として参照しているわけではなく、ネット上にある無数の教材図・簡略化された図・間違いを含むイラスト・デフォルメされた図をまとめて学習し、それらを平均化して「それっぽく」描いているだけなのです。
そのため、肋骨が1本足りない、筋肉の停止がズレるといった、国家試験的には致命的なズレが起こります。
解剖学を学ぶとき、現時点では必ず教科書や信頼できる書籍を基準にしてください。
AIが作った画像は、正確な情報として覚えるには向いていません。
「AIもネットの情報も、そのまま信じない」…とても大事なのがこの考え方です。
「おかしいな?」「教科書と違うぞ?」
そう気づける時、解剖学の知識がしっかり身についていると言えるかもしれませんね。







