こんにちは。柔道整復学科の教員Aです。
私は普段、授業で学生のみなさんに国家試験対策のための科目を教えていますが、
実はローイング(ボート)競技の福井県チームのトレーナーとして活動しています。
先日、滋賀県で開催された【国民スポーツ大会(国スポ)】に帯同しました。
福井県チームは人数も多く、一人で全選手をサポートするのは結構ハード。
試合前や練習後、ケガや不調、疲労を訴える選手も多く、現場では常にバタバタです。
そんな中でも、「どうすればこの選手がベストな状態で競技に臨めるか」をいつも考えながら、ケアを行っています。
ケガの処置やテーピングだけがトレーナーの仕事ではありません。
緊張している選手には、何気ない会話でリラックスできるようにしたり、弱気になっている選手には、そっと背中を押す言葉をかけたり。
選手が自分の力を発揮できるよう、“心”のサポートも大切だと思っています。
そして、レースや試合でいい結果を出し、嬉しそうに笑う姿を見ると、
「この仕事をしていて良かった」と心から感じます。
その笑顔が、トレーナーにとって最高のご褒美です。
トレーナーは選手だけでなく、コーチとの連携も欠かせません。
心身の状態やケガの程度をしっかり共有します。
「今、どんな状態で何ができて、何が必要か」を一緒に考えます。
チーム全体で選手を支えることが、結果につながります。

今回の大会では、福井県チームは総合優勝! 10連覇を達成しました。
その瞬間、これまでの大変さが一気に吹き飛びました。
「チームの一員として戦えた」——そんな誇りと充実感で胸がいっぱいになりました。
トレーナーの仕事は、決して楽ではないですが、選手の努力を一番近くで支え、喜びを分かち合える特別な仕事です。
今、学生の皆さんが学校で学んでいる授業は、まさにそのための基礎を身につける時間。
ひとつひとつの実習が、将来の現場に直結します。
だからこそ、今の時間を大切にして、「現場で活躍する自分」をイメージしながら学んでいってくださいね。私も現場での経験談を交えながら、これからの授業も進めていきたいと思います。
私自身、学生の頃は「本当にこの勉強が役に立つのかな?」と思っていました。
でも、現場に出て初めてわかります。
身体の仕組みを理解していることが、選手の未来を守ることにつながるということを。
トレーナーという仕事には、選手の笑顔を支える“確かな知識と温かい心”が必要だと思います。
皆さんも、ぜひその道を目指して、日々の学びを積み重ねていってください。応援しています。







