こんにちは、教員Aです。
この【解剖おもしろ雑学帳シリーズ】では、柔道整復師を目指す皆さんに、身体のあちこちに隠された“名前の由来”や“ちょっとしたトリビア”を紹介していきたいと思います。久しぶりの投稿…

ようやく風がひんやりしてきましたね。
寒くなってくると、ふとした瞬間、腕にプツプツと「鳥肌」が…!
でも、これっていったいどんな役割をしているのか知ってますか?
毛穴の横には「立毛筋(りつもうきん)」という小さな筋肉がくっついています。
寒さや驚きで交感神経が働くと、この筋肉がキュッと収縮。
毛がピンと立ち、その周りの皮膚が盛り上がる。
これが「鳥肌」の正体なんです。
実はこれ、人類が毛むくじゃらだった時代の名残り。
毛を逆立てて空気の層をつくり、体温を逃さないようにする「天然のダウンジャケット」効果があったんです。
また、猫が敵に出会ったとき、背中の毛を逆立てて体を大きく見せるのを見たことありませんか?あれと同じ仕組みが、人間にも残っています。かつて人類が毛むくじゃらだったころは、毛を逆立てて「威嚇する」という効果があったのかもしれません。
寒さだけでなく 感動や恐怖を感じたときにも鳥肌が立つ のは、この交感神経スイッチがまだ残っているから。 例えば、映画の名シーンでゾクッとしたり、ライブ・スポーツ中継で感動したりすると、無意識にこの“猫モード”が反応してしまうんです。
でも現代人は毛が薄いので、防寒も威嚇も期待できず…。 鳥肌は防寒グッズの化石?ただの「進化の置き土産」になってしまったんですね。







