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柔道整復学科

ハムストリングスって、なんで“ハム”?【解剖おもしろ雑学帳Vol.4】 

こんにちは、教員Aです。

今回は名前に隠された、ちょっと美味しそうな話。

ハムストリングスとは、太ももの裏側にある3つの筋肉の総称です。

  • 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
  • 半腱様筋(はんけんようきん)
  • 半膜様筋(はんまくようきん)

これらは、膝を曲げる・股関節を伸ばすといった動作に関わる、日常生活でもスポーツでも超重要な筋肉です。



トレーニングやリハビリ、スポーツの現場でもよく登場する「ハムストリングス」。
「ハムがつった!」
「ハムが張ってて……」
なんて言葉、聞いたことある人も多いのでは?

でもちょっと待って。
そもそも“ハム”って、あのハム?
“ストリング”って何のこと?

今回は、そんなハムストリングスの名前の由来を深掘りしてみます。

ハムストリングスの語源は、英語の 「Ham(ハム)」+「Strings(ストリングス=ひも・腱)」
じつはこれ、中世ヨーロッパの肉屋文化に由来しているんです。

ヨーロッパでは、豚のもも肉を加工して保存食にする文化が古くからありました。
その代表が「ハム(Ham)」。

ハムを吊るして乾燥・熟成させるとき、脚の腱にひもをかけて吊るす方法が使われていました。
このときに、まさに“ひっかけていた部位”が、今で言う人間の「ハムストリングス」にあたる部位だったのです。

ハムストリングスという筋肉名、まさか“ハム屋さん”由来のネーミングだなんて…。
でもこんな風に筋肉の語源を知ると、体のことがもっと面白く、身近に感じられるようになりますね。

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