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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

首に浮かぶ、謎のU字骨の正体  【解剖おもしろ雑学帳Vol.5】

こんにちは、教員Aです。
この【解剖おもしろ雑学帳シリーズ】では、柔道整復師を目指す皆さんに、筋肉や骨、神経など、身体のあちこちに隠された“名前の由来”や“ちょっとしたトリビア”を紹介していきたいと思います。

骨と骨は全部つながっている…そう思っていませんか?
でも実は、身体には「他の骨に付着せず浮いている骨」があるんです。
それは肋骨でも鎖骨でもありません。
首の奥、飲み込むたびにひっそり動く――その名も「舌骨(せっこつ)」。


舌骨は、首の真ん中あたりにあるU字型の小さな骨。
なんと、体の中で唯一、ほかの骨とくっついていない骨なんです。
つまり“独立国家”みたいな存在。

舌の付け根に近い場所にあって、
しゃべる・食べる・飲み込むなど、口まわりの動きに大きく関わるため「舌骨」と呼ばれています。

・食べ物を飲み込むとき、のどを持ち上げる
・舌や喉の筋肉の支点になる
・発声をサポートする


例えるなら…
舌のアシストをし続ける、敏腕マネージャー。
骨界の“浮遊系フリーランス”

次に水を飲むとき、首のあたりに手を当ててみてください。
…その奥で、舌骨がひっそり仕事をしているのがわかるかも。

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