こんにちは、教員Aです。
この【解剖おもしろ雑学帳シリーズ】では、柔道整復師を目指す皆さんに、筋肉や骨、神経など、身体のあちこちに隠された“名前の由来”や“ちょっとしたトリビア”を紹介していきたいと思います。
さて今回は、「サプライズマッスル」――つまり「驚きの筋肉」ってどこの筋だと思いますか?
名前を聞くとなんだかアニメの必殺技みたいですが、れっきとした解剖用語の“あだ名”です。

正解は…前頭筋!
サプライズマッスルとは、「前頭筋(ぜんとうきん)」のこと。
おでこのあたりにある筋肉で、眉を上に引き上げる働きがあります。
つまり、驚いたときに目を見開いて、眉がビーンと上がるあの表情。
その動きに深く関わっているのが前頭筋なんです。
だから、英語圏ではこの筋肉を「surprise muscle」と呼ぶことがあるんですね。
前頭筋は、「表情筋(facial muscles)」の一つ。
その名の通り、顔の表情を作る筋肉群の一員です。

前頭筋は帽状腱膜とつながっており、頭のてっぺんから眉のあたりまで伸びています。
帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)とは、おでこから後頭部まで、頭のてっぺんをおおう薄い腱の膜のことです。まるで「頭にかぶる帽子」のように広がっているので、そう呼ばれています。
前頭筋が収縮すると、眉が上がり、額にシワが寄る。…そう、年齢を感じるおでこのシワです(笑)
前頭筋を意識的に動かすトレーニングや顔ヨガなどが、目元の印象アップやたるみ予防に効果があると言われてたり…。「驚き顔」を毎日10秒やってみるだけでも、血行がよくなりリフレッシュ効果もあるかも?







