こんにちは。教員Aです。
この【解剖おもしろ雑学帳シリーズ】では、柔道整復師を目指す皆さんに、筋肉や骨、神経など、身体のあちこちに隠された“名前の由来”や“ちょっとしたトリビア”を紹介していきたいと思います。
さて、第1回のテーマは「ヒラメ筋」。ふくらはぎの深部にある、あの筋肉。
名前の由来、考えたことありますか?
◆ ヒラメ筋は魚の“ヒラメ”だった!?
ヒラメ筋は、ふくらはぎの奥にあるインナーマッスル。
腓腹筋(いわゆるアウターのふくらはぎの筋)とともに「下腿三頭筋」を構成し、足関節の底屈――つまりつま先を下に向ける動作に関わります。
歩く・走る・立つ、あらゆる動きに関与する重要な筋肉です。
…が、その名前。なぜ“ヒラメ”筋?

◆ 名前の由来は「形」にあった
実は、形があの魚のヒラメに似ているからなんです。
ヒラメ筋は、幅が広くて、平たく、薄い。
まさに、開いたヒラメのようなフォルムをしています。
日本語の「ヒラメ筋」は、英語でsoleus muscle(ソレウス・マッスル)といいますが、
この「soleus」という語も、ラテン語の“solea(サンダル)”に由来しているんです。
つまり、日本でも英語圏でも、「平べったい形を何かにたとえて名付けた」という共通点があるというわけですね。
ヒラメ筋は、ヒラメのように平たく幅広い形をした、ふくらはぎの深い筋肉。
瞬発力を出す腓腹筋と協力しながら、主に持久力と姿勢保持に重要な役割を果たします。
形の由来も機能も面白い、そんなヒラメ筋にちょっと注目してみてくださいね。







