こんにちは、柔整臨床実習担当田中です。写真にあるのは兵庫県神河町にある、古民家デイサービス（DS）の、ゆるむすだ。
代表の安田先生は、筆者と25年前のケアマネ1期の同級生で、柔道整復学科では1年のフレッシュセミナー講師や、安田先生が長年地元の精神科病院の看護部長をされていたこともあり、機能訓練指導の病院実習でもお世話になったことがある。
この度、隣の田畑の中に、アンパンマンを始めとした、子供たちが大好きなキャラクターが展示されており、地元の神戸新聞に掲載された情報を安田先生から頂いたので、久しぶりに再会した。
ゆるむすは、地域密着型DSで、認知症の利用者さんもいる。長年の安田先生の経験で、さまざまなセラピー療法を取り入れられ、利用者さんの改善に尽くされているが、利用は予約待ちで申し訳ないという。
一部のショットを紹介すると、絵本セラピー、駄菓子セラピー、キャラクターセラピー、写真にはないが他にも、コーヒーセラピー、タクティールセラピー、色鉛筆セラピーなど、ユニークな改善療法を取り入れられている。安田先生が言うには、認知症の患者さんには回想療法が効果的で、他のDSの認知症患者さんに比べたら、ゆるむすの利用者さんの進行は症状が停滞しているという。
もう一つショットを紹介すると、数字が記載されたシートを見つめている3人の利用者の方がいるが、これはビジュアルトレーニングセラピーと言って、眼球運動の機能訓練で、眼球の視野が広がり、認知症の進行停滞にも効果的だという。
『柔道整復師の先生も機能訓練指導員ですので、眼球運動指導ができますよ、と教えてくれた』
神河町は姫路市から40㎞程北上したエリアで、砥峰高原、峰山高原など1000m級の山々が連なり、清らかな水、空気、緑に囲まれた自然豊かな地域だ。
その環境の強みを利用した回想療法、自然療法などを取り入れたDSは、他に類を見ない。
安田先生、柔道整復師が眼球の機能訓練指導を始め、さまざまなセラピー療法にも従事できる事、気づきをいただいてありがとうございました。
今後、自然療法を取り入れた機能訓練指導員を目指す学生への実習指導をよろしくお願いします。
