こんにちは、実習、進路就職及び卒後臨床研修担当田中です。
写真にあるのは3年生の加藤、長野県安曇野市出身だ。加藤とは2年次の臨床実習の施設及び期間配当面接でこんなやり取りをした思い出がある。秘蔵であるが読者のみなさんに紹介しよう。

田中(T):君は卒後、長野に帰省するのか。
加藤(K):はい、すぐに帰省します。
T:長野で就職か、しかし学校の実習や就職のネットワークないし、過去に事例もない。
関西で3年働いて帰省するのはどうだ。
K:実は肌荒れや乾燥肌で困っているんです。親も帰省しなさいと言っているし。
T:そりゃそうだな、自然豊かな安曇野と大阪は、水も空気も湿度もちがうし合わないのかもな。
わかった、安曇野近くで探してみる。
彼女とはこんなやり取りで、あてもないまま実習施設を調査する事になった。
長野県に近い知り合いの柔整師、医師をあたったが、勤務するにふさわしいところはなく、そこでこんな質問をした。
T:おい加藤、接骨院、病院、クリニック以外でも構わないか。例えば、リハビリテーション型のデイサービス(リハ型DS)などだ。
K:全然かまいません、むしろお年寄りの健康回復や維持、運動器機能訓練に関心があります。と。
T:わかった、まかせろ。
あちこちリサーチし、巡り合ったのが、長野県松本市で開業をしている、デイサービスよはく、だ。
ここは、介護系ではなく、理学療法士、作業療法士、看護師の先生が運営している、まさしくリハ型DSだ。
松本市のデイサービスなら半日リハビリデイ よはく | 自立をサポート
早速、東京出張のついでに松本市を訪問し、理学療法士の田島所長に事情を説明した所、快く実習をお受けいただいた。終了後、田島先生からいい評価をいただき、加藤も喜んでくれた。
先日、加藤に、
『松本市の法人経営の接骨院に就職決まってたよな、大きい接骨院は転勤があるから、松本市や安曇野市に住めないかもしれないぞ、都会勤務なら、また肌荒れが心配だな』というと、
『センセー、田島先生から事業拡張するので、うちで働いてくれないかと連絡があって、行く事にしました』
『はー、心配してたんだぞ、もっと早く報告しろ』
4月より、理学療法士、作業療法士、看護師の先生に加え、柔道整復師が機能訓練指導員として勤務する。関西ではそうでもないが、長野県で柔道整復師がリハ型DSで就労するのは珍しい、逆に柔整独自のリハビリが提供できたら、ありがたいとも言っていただいた。
加藤、3人の先生にご指導をいただいて、リハビリを通じて地元地域の高齢者の方々の健康寿命の延伸に寄与してほしい。さあ、いっちょあがり、まれにみる自慢の事例となった。







