こんにちは、柔道整復学科教員Aです。
「国家試験に向けての勉強は覚えることもめっちゃ多いし、日々少しずつでもやらなきゃ」と思いつつも、取り掛かるのがなかなか難しいと感じることはありませんか?
「あとでやればええや」と後回しにしているうちに、気づけばテストが目の前に迫っていた…という経験を持っている人も多いと思います。しかし、早く取り掛かることはとても大切な習慣です。今日はその理由について、いくつかの視点からお話ししたいと思います。

1.忘却のメカニズム ~エビングハウスの忘却曲線~
ドイツの心理学者エビングハウスは、人間がどのくらいのペースで物事を忘れていくかを研究し、「忘却曲線」というグラフを作りました。このグラフによると、人は何かを覚えた直後から急速に忘れていきます。特に最初の24時間で大半のことを忘れてしまうんです。
だからこそ、早く勉強に取り掛かり、復習を繰り返すことで記憶を定着させることが重要です。後回しにして時間が経つほど、覚えた内容がどんどん抜け落ちてしまい、結果として無駄に努力を繰り返すことになります。

2.トライアンドエラー ~失敗を恐れず、学ぶプロセス~
勉強やチャレンジにおいて、失敗を恐れていると一歩が踏み出せなくなります。
しかし、「成功があるか失敗があるか」ではなく、「成功があるか学習があるか」と捉えてみてはどうでしょう。どんなに小さなミスでも、それは学びのチャンスであり、次に進むためのヒントになります。
トライアンドエラーを繰り返すことで、徐々に理解が深まり、結果的に成功につながります。
トライアンドラーン(learn)です。
3.早く行動しないと、失うものが多くなる
勉強を先延ばしにしてしまうと、次のようなケースが起こりやすくなります。
①焦って効率が悪くなる
締め切りが迫ると、プレッシャーの中で無理な勉強をしがち。
時間がない中で、睡眠時間を割いて知識を詰め込もうとしても、頭に入らず疲れるだけですよ。
②重要なポイントを見逃す
時間が足りなくなると、必要な部分を十分に理解する時間もなくなります。
結果的に、浅い理解に終わることが多いです。
③復習ができない
前述の忘却曲線の通り、覚えた内容は繰り返し復習しないと長期的な記憶に定着しません。
早く取り掛かることで、何度も復習する時間を確保でき、効率的に覚えられますよ。
4.まとめ ~勉強に取り掛かるための心構え~
勉強を早めに始めることは、ただ単に「早く終わらせる」ためではなく、効率よく、確実に知識を定着させ、学びの質を高めるためです。失敗を恐れず、「成功するか学ぶか」という柔軟な心構えで、どんどん挑戦していきましょう。
学びは自分自身を成長させるプロセスです。早く取り掛かれば、それだけ学びの時間も増え、結果としてより良い成果を得ることができるでしょう。頑張ってくださいね。







