こんにちは、教員Aです。
暑い日が続きますね。この時期、トレーナ活動などスポーツ現場で活動する際は、熱中症予防もあり「氷」の確保がとても大切になります。
今回は、スポーツの後に行うアイシングについて触れてみましょう。

スポーツ後のアイシングには、なぜ氷水を使うのでしょうか?
氷単体ではなく、氷に少し水を含ませる理由には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、冷えすぎた氷を直接肌に当てると、指にペタペタとへばりつき、最悪の場合、凍傷を引き起こすリスクがあります。しかし、氷が水に溶ける際には大量の熱を吸収するため、0度の氷水は安全かつ効果的に患部を冷やすことができます。
具体的に言うと、氷の温度が1度上昇する際(例えばマイナス1度の氷が0度の氷になるとき)と、0度の氷が0度の水に変わるときでは、吸収する熱量が大きく異なります。実際、氷が水に変わる際に吸収される熱量は、氷の温度が1度上昇する際に吸収される熱量の約80倍です。つまり、氷が水に変わるときに大量の熱を吸収し、その結果、冷却効果が非常に高くなるのです。
また、氷水は体の形状に合わせて密着しやすく、患部全体を均一に冷やすことができます。
例えるならば、夏祭りで売られているジュースやビールが大きな氷水のケースに入れられるのは、冷蔵庫で冷やすよりもはるかに短時間で冷やすことができるからです。同じように、スポーツ後のアイシングも、氷水を使うことで、効率的に体を冷やし、疲労回復や炎症の予防に役立てることができます。
このような理由から、スポーツ後のアイシングには氷水が最適です。なぜ氷水がいいのか…選手に説明をして理解度をあげることで、より積極的にアイシングに取り組んでくれると思います。







