こんにちは。 柔道整復学科教員のアオキです。
僕は大学を卒業して以降、ずっとサラリーマンだったのですが、トレーナーになりたいという夢を叶えるために35歳で一念発起して退職、医療系専門学校に通い出しました。高卒で入学してきた人たちと一緒に机を並べ、新たな学生生活が始まりました。やる気満々ではありましたが、当時の自分の脳の衰えに大変衝撃を受けました。その日、授業で習ったことが翌日にはすっかり忘れてしまっていて思い出せない。
「こ…これが35歳の脳かぁ…」と、大ショックでした。
「せっかく覚えたのにすぐ忘れてちゃう」「人より暗記が苦手」と心が折れそうなあなた。
35歳当時の自分もそうでしたが、人間はそもそも忘れる生き物なんですって…。
エビングハウスの忘却曲線ってご存じでしょうか?
下図のグラフをご覧ください。
記憶をしたことを復習しなければ
20分後には42%忘れ、
1時間後には56%、
1日後には74%、
1週間後には77%、
1ヶ月後には79%忘れるんです。
骨の名前を100個覚えても1日経てば74個は忘れてしまう…。
そう、前日に勉強したのに、翌日にはほとんど覚えていないということ。恐ろし~ですね(汗)
でも、「人間は忘れる生き物である」ということを踏まえて、このエビングハウスの忘却曲線を生かした勉強法を導入すれば、効率よく暗記できるのではないでしょうか?
覚えたあと何も復習しなければ忘れてしまう。一夜漬けのテスト勉強で覚えたことは長く記憶に残らないのも頷けますね。
大事なのはタイミングよく復習を行うことなんです。グラフの緑色の破線が表すように、早い段階で復習を繰り返すことが記憶の定着を高めるコツと言えます。
ちなみに35歳の脳にショックを受けた当時の僕は、「このままじゃヤバイ」と焦って、毎日少しずつ復習時間をとるようにしました。すると、眠っていた神経細胞が反応するようになったのか、記憶が徐々に定着するようになりました。
さぁ、皆さんも早い段階で学習習慣を身につけて頑張ってくださいね。