こんにちは、学科長田中です。
写真は、先日行われた2年生オスキープログラム、つまり客観的臨床評価試験(実技試験)の様子です。
この試験について少し解説をします。
実技試験の登場人物は、
①試験官
②治療者役学生(試験対象者)
③患者役学生
④治療助手学生1
⑤助手学生2
の5名で行います。
当然、本当の患者(患者認定教育済)ではありませんし、助手の2名(助手認定教育済)もバーチャルです。
その3名に対して、試験を受ける学生が、接骨院の仮想空間で、待合室にいる患者さんとの医療面接からスタートするのです。
待合室から助手を使った診察室への誘導、問診、視診、鑑別検査、患者状態把握、リスクマネジメント、疼痛誘発運動検査、治療処置、固定処置、サーキュレーションと知覚状態確認、指導管理、などなど。
今回の主担試験官は、2年の基礎実習担当の※中谷功先生。この道20年以上の大ベテランだ。
治療者役で試験を受ける学生には厳しい表情で評価を行う。同席している厚労省認定の実習指導者資格を持つ森先生もするどい視線で観察。
※中谷先生は滋賀県草津市で接骨院を開業しています。HPはこちら
前期と後期の単位認定試験の最終日あたりに実施される、学生には厳しい試験。
すべてはまだ見ぬ将来の患者さんに対し、鑑別や処置のミスなど、医療ミスは絶対に許されない義務と責任を持つ、医療専門職を目指す者としての関門だ。
それを終えると、楽しい春休みが待っている、と言いたいが、卒論研究と作成の季節だ。
医療国家免許を目指す者にはくつろぐヒマはない。
1年後の国家試験合格後までタイトでビジーな状態は続く。