こんにちは、TTです。柔道整復師は医療国家免許です。履正社柔整を卒業すると受験
資格が得られます。めでたく現役で合格すればいいのですが、必ずしもそのようにい
かない学生もいます。
今回は浪人生の話題を取り上げます。
全員合格させるために、教員チームは、全知全能で指導にあたる。担任は合格祈願で
神社を参拝する。しかし毎年、国家試験の不合格者がでてしまう。
前号でも明らかにしましたが、すべての卒業生に対し学校がどのような支援をしてい
るかでその学校の評価が決まります。浪人生に対して同じです。
浪人している卒業生への支援は一体どうしたらいいのか、教員25年経験のTTが教えま
しょう。
それは、来年合格させるための環境作りなんです。
いうならば学校が私生活の部分まで管理していないと来年の合格の可能性は少ない。
社会にでて楽なことはいくらでもある。あまい誘惑もある。それに打ち勝って目標に
向けて突っ走らないと合格はない。
ではどうするか。
自分が不合格であること、正職員ではなく助手であること、柔道整復師の免許を受け
ていないことを毎日考え、経験するのです。
それは厳しいことです。とてつもないストレスです。しかし日々の悔しさがふんばり
の力になる。
アシスタントとして、補助員として、病院やクリニック、接骨院で一定期間働かせる
のです。
写真にあるのは、卒業生の10期生の藤土君と12期生の関野君。
実は関野君は浪人生。当初、コンビニか飲食店のアルバイトをしながら浪人すること
を考えていました。
しかし、個人面談の結果、関野君はTTの話を理解し、あえて大阪を離れ先輩のいる兵
庫県たつの市の実習先の接骨院と併設のデイサービスで勤務することになりました。
先日、彼の様子を確認するため訪問した際のショットです。(向かって左側が関野君)
現在、関野君はアシスタントとして勤務しています。毎日、自分は免許を受けてない
ことを感じて働いているようです。
勤務終了後も1日1時間はテキストを開き、勉強をしているようです。
関野君曰く、国家試験不合格と分かった翌日から、酒におぼれ、1週間自分を見失
い、荒れてしまったと告白してくれました。
藤土君は関野君をしっかりサポートし、来年に向けて勉強のアドバイスもしてくれて
います。
10月から本格的な浪人クラスが開校します。それまでに基礎能力を高めておく事が合
格を勝ち取る基盤になるでしょう。
つらいことかもしれない。でも大切なのは、日々悔しさを感じ、二度と失敗を繰り返
さない決意。
関野君、来年は合格祝い酒で一緒に飲もう。








