こんにちは。今年の3月まで学生として外国語学科に所属していた、中矢健太と申します。今年の2〜3月、外国語学科の留学プログラムの一環として、オーストラリア・ゴールドコーストのボンド大学ラグビークラブウィメンズチームでコーチとしてインターンシップをしていました。 今、チームはプレーオフを迎えており、コーチ陣が声をかけてくれたため、8月19日から31日までチームに帯同しています。
前回のブログをご覧になっている方はご存知かもしれませんが、現地ではラグビークラブだけでなく、ネットボールクラブのトレーニング見学にも参加しております。
ネットボールもラグビーと同様、ファイナルを迎えるところまで来ており、あと1ヶ月弱で シーズンが終了するということでした。驚いたのは、彼女たちの筋肉の付き方やジムでのパフォーマンスが、前回よりも格段に向上していることでした。トレーナーの甲谷さん曰く、まだ伸び白ばかりとのことですが、クリーンやスナッチのスキル、片足でジャンプする際の下半身の動かし方など、素人目ではありますが、より正しいフォームで安定しているように見えました。
また衝撃的だったのは、甲谷さんがコーチングを始めて以降、ACL(膝の前十字靭帯)関連のケガがゼロなのです。私もACL断裂の経験者ですが、手術から復帰まで半年から1年はかかります。ネットボールはラグビーのような接触はありませんが、かなり激しく動くので、膝のケガのリスクは常に付きまといます。
加えて、このケガは女性アスリートでは特に多いケガとされています。甲谷さんの説明によると、男性と女性で骨盤の大きさが異なるため、下肢の筋肉を正しく鍛えておかなければ、女性はズルッと滑った瞬間にブレーキが効かず、膝を痛めてしまうということでした。実際にコーチング開始時、ヘッドコーチからはそういったオーダーがあったとのことで、複合的な要因があるとしても、ゼロに押さえられのたはトレーニングあってこそ。ジムではそういったケガに対して予防のプログラムが組み込まれており、大変勉強になりました。
ネットボールクラブの選手たちは、私より10歳ほど離れた中高生もいますが、例えば脱いで地面に置かれたパーカーを畳んでいたり、器具の片付けをしていたりするのを見ると必ず “Thank you!” と 声をかけてくれます。前回来ていたことを覚えているチームメートも多く、暖かい気持ちになりました。
ネットボールのシーズンも終了目前。同じく朝4時すぎに起床してコーチングをされてきた甲谷さんも「あとセッション6回か…」と、この1シーズンを駆け抜けたことに感慨深い様子でした。
プログレッションに沿って週ごとにプログラムを変えたり、コーチングしたりという点ももちろんです。しかし、そもそも一切の遅刻なく、甲谷さんは毎回ジムに来て準備しているのです。今回の滞在でも、プロフェッショナルとしての仕事への向き合い方を学びました。








