こんにちは。今年の3月まで学生として外国語学科に所属していた、中矢健太と申します。今年の2〜3月、外国語学科の留学プログラムの一環として、オーストラリア・ゴールドコーストのボンド大学ラグビークラブウィメンズチームでコーチとしてインターンシップをしていました。 今、チームはプレーオフを迎えており、コーチ陣が声をかけてくれたため、8月19日から31日までチームに帯同しています。
滞在2週目(最終週)の金曜日は、偶然にもゴールドコーストのパブリックホリデーとなっていて、学校活動などがほぼすべて休止されます。ということで、毎週の月、木、金と参加していたネットボールクラブのS&Cセッションは、木曜日である今日が最後となりました。
ネットボールのセッションは週3回、朝5時半から行われます。そのため、私は4時に起きるとそのまま自転車に飛び乗り、長い坂道を8キロ、約40分間かけて漕ぐという、なかなか身に堪える生活をしておりました。前回は真夏で、この往復だけで真っ黒に日焼けしました。今回は冬で、朝は少し肌寒いくらいでした。帰りになると朝日が昇っており、オーストラリアらしい強い日差しに迎えられました。

また、初心に帰るという意味では、この40分往復の「鍛錬」はとても有意義なものでした。というのも、日本の都会には電車、地下鉄、バス、どこへ行くにも素晴らしい公共交通機関があります。一方、ゴールドコーストは完全に車社会で、電車は2路線のみ、バスは全方面にルートがあるわけではありません。車で10分ほどの場所が、公共交通機関を乗り継ぐと40分以上かかるということもザラにあります。
加えて、この自転車生活を繰り返すことで、精神的にハングリーになれた気もします。それも今日で終わりということで、達成感と同時にどこか寂しい気もします。太陽がカンカンに照り返している日も、文字通りドシャ降りの大雨の日も、常に自転車でハイパフォーマンスセンターに来ていました。この素晴らしいジムに来ることも当分ないと思うと、どこか切ないです。

「こいつはあのロビーナの坂道を朝4時から40分チャリで往復して来ている」と、現地のチームメイトやコーチから信頼を得たのも事実です。ハングリーであることの重要性を再認識しました。
最後に、このセンターの管理者かつ自身もS&Cコーチであるミックさんと写真を撮ってもらいました。大きな和彫りのタトゥーが入った厳つい見た目に反して、片付けやセッティングに関して細部まで見ていたり、たまに簡単な日本語で話しかけてきたりと、お茶目な部分も持ち合わせております。朝5時過ぎについてオフィスに向かうと、絶対に常に先に着いて仕事をしているミックさん。タフな人物でもあります。

今までもそうだったように、2027年(男子)・2029年(女子)に開催予定のラグビーワールドカップ・オーストラリア大会では、どこかの代表チームが必ずここを使うことになるでしょう。私も仕事で再訪できるようにと、また決意を新たにできた朝でした。







