こんにちは。今年の3月まで学生として外国語学科に所属していた、中矢健太と申します。1997年生まれの現在28歳です。私が入学した経緯や、前職での経験は、留学ブログの#1をぜひご覧ください。
実は、今年の3月をもって履正社を退学しました。というのも、アメリカへの留学に向けて、あらかじめ履正社での学習期間を1年と決めていました。それを先生方にもお伝えした上で入学していましたので、3月にオーストラリアへのコーチング留学から帰国したのち、渡米までまとまった時間があったため、そこからは中南米を放浪していました。
約4ヶ月、6人や8人部屋のホステルを105泊。コストを抑えるために取った早朝便に備えて空港の地べたでも寝ましたし、1人部屋に泊まることができたのは数えるくらいでした。こうして合計8ヶ国、30都市を訪れたのは、人生の中でもかけがえのない経験になりました。今までの人生の中で最も長く、そしてチャレンジングな旅でした。そして、日本が素晴らしい国であることを再認識しました。
Chat GPTに実際に移動したルートを辿ってもらうと、想定移動距離は約8,000キロメートル、地球約2周分だそうです。中南米はブラジルを除いて基本的にスペイン語圏ですが、ラグビー関係者は大学へ行っている割合が高く、英語を第2言語として話せる人が多くいます。10年前に大学で2年間履修したスペイン語のカケラと、履正社の1年間で鍛えまくった英語を駆使して、新旧のアルゼンチン代表選手や現地のクラブ関係者にインタビューできたことは大きな自信になりました。特にメキシコ、チリ、アルゼンチンの3カ国では重点的にラグビーの取材をすることができ、ラパ・ヌイ島(イースター島)で一緒にラグビーをしたり、ブエノスアイレスでは刑務所内にあるラグビーチームと交流したりすることができました。


下記のラグビー専門デジタルメディアで執筆した記事が掲載されています。もしよかったらご覧ください。
https://www.justrugby.jp/all-articles/writer/%E4%B8%AD%E7%9F%A2%E5%81%A5%E5%A4%AA
取材のほとんどがアポなしか、現地で巡り会えた方々の縁を辿って実現したものでした。体当たりで現地へ出向き、そのまま文字通りの数珠繋ぎで繋いでもらいました。不安はありましたが、言語というチケットを介して、さまざまな人々と出会うことができました。ホステルでも、世界中の国からやってきた旅人と友だちになりました。お互いの国を行き来する約束もしました。
履正社に入る前は「間違えたら恥ずかしい」と英語を話すことに怖さがありましたが、今ではかなり薄れました。というよりも、ほぼなくなりました。まだまだ不完全な部分は山ほどありますが、とにかく喋ることのほうが大事。そういったメンタリティを作り上げてくださった履正社の先生方には本当に感謝です。そして、やはり英語は世界に出るためのチケットであることを再認識しました。


そんな経緯で学校を離れた私が今、なぜブログを書いているのか。実は今回、オーストラリアのゴールドコーストへ2週間、戻ることになりました。今年2〜3月に私を受け入れてくれたボンド大学ウィメンズラグビーチームのコーチ陣から「戻っておいでよ」と声をかけていただいたのです。
チームは現在、プレーオフ真っ最中。クイーンズランド州の大会4連覇に向けてトレーニングに励んでいます。先週末の準決勝ではリーグ戦で2度、敗戦を喫したW E S Tというチームに22-12で競り勝ち、決勝進出を決めました。良い流れに乗っています。
チームがそうやって声をかけてくれたことほど、嬉しいことはありません。中南米から帰国してまだ2週間も経っていませんが、もう一度ゴールドコーストへ戻ることを決めました。これから来週末のファイナルまで、チームに帯同します。
あれから半年。果たしてみんなは覚えているのだろうか…と久々の再会は少し緊張します。でも、楽しみです。少しでもチームに貢献できるよう、14日間頑張ります!







